日本統治時代の営林場を活用した文化パーク、当時の施設よみがえる/台湾

同園区は台湾東部で唯一、文化遺産に登録されている林業集落。1918(大正7)年、日本の民間企業により同地に営林場が設置され、伐木が開始された。営林場には木材運搬のための鉄道などが設けられたほか、働く人のための宿舎や医務室、米店、雑貨屋など生活に必要な施設から、幼稚園や小学校などの教育施設までも建設された。全盛期には2000人余りが居住していたが、1988年以降急激に人口が流出し、地域は衰退していた。
同管理処は林業の歴史を保存するため、2001年に同地を「林田山林業文化園区」として整備。現在では年間20万人以上が訪れる人気の観光地になっている。
今回開放されるのは、米店と医務室。米店では当時契約していた米商の白米を限定販売するほか、医務室では当時の医療風景を再現する。
(李先鳳/編集:名切千絵)
