燃料電池車『MIRAI』がヒルクライムに初参戦。平均時速約100kmを記録、車体表面は鏡面仕上げ

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【ギャラリー】2016 Toyota Mirai: LA 2014 (19枚)


新しい顔ぶれが次々に登場する自動車業界だが、その中でも、"環境に優しい車"の台頭は目覚ましい。こうした傾向はモータースポーツの世界にも広がっており、2014年に初めて開幕した電動フォーミュラカーによるレース・シリーズ「フォーミュラE」の存在も世間に認知されつつある。そして今度は水素燃料電池自動車が、排ガスを出さないモータースポーツのパイオニアとして名乗りを上げた。5月29日、トヨタは全身にクローム加工を施した「MIRAI(ミライ)」で英国ガーストン・ダウンで開催されたヒルクライムに参戦し、歴史にその名前を刻んだ。
同日に開催されたF1モナコGPのオープニングで、アルベール2世公がブルーのMIRAIに乗ってサーキットを走行する一方で、ガーストン・ダウンのMIRAIは、鏡面仕上げのボディを輝かせながら全長957mのコースに挑んだ。そしてこの水素燃料電池自動車のステアリングを握ったジャーナリストでもあるデイビッド・フィンレーは、平均時速62.5マイル(約100km/h)、44秒44という記録を叩き出したのだ。これは燃料電池を搭載した自動車がヒルクライム・レースに初めて出場するという記念すべきイベントとなり、最先端のテクノロジーと、特に古典的なモータースポーツとの、興味深い融合という意味でもMIRAIは注目を集めた。

"輝くMIRAI"の躍進は止まらないようだ。トヨタは、6月末に開催される世界最大級のモータースポーツ・イベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでもMIRAIのヒルクライム出走を予定しているという。

トヨタだけでなく、燃料電池自動車の開発に力を注いでいる他の自動車メーカーも、その宣伝にモータースポーツを利用しようと考えるかもしれない。電気自動車レースのフォーミュラEが耳目を集めたように、将来的には燃料電池自動車によるレースが開催される可能性もある。映像でご覧いただけるように、「100年先の"MIRAI"がやって来た」とは、そうした将来に期待を込めたトヨタからのメッセージだろう。興味のある方は、英国トヨタのプレスリリース(英語)をどうぞ。



By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー