K-1王者・武尊の女子人気が凄い!強くてヤンチャな魅力に迫る【独占インタビュー】
 大人気の格闘技イベント「K-1 WORLD GP」-55Kgで22歳にして世界王者となった武尊(たける・24歳)さん。格闘技好きの女子の間でも絶大な人気を誇る彼が、満を持して女子SPA!に登場! 強いだけじゃない、芯の強さとイタズラっぽい笑顔を兼ね備えた武尊さんの魅力に迫ります。

◆高校中退で「K-1甲子園」に出られない!?

―――格闘技選手と言えば、熊をも倒しそうな大きな肉体と野獣のような鋭い眼光をイメージしてしまいます。武尊選手はどちらかというと、小柄なベビーフェイスの少年という印象を抱きますが、どうしてわざわざK-1ファイターという過酷な道を選んだんですか?

武尊:子どものころ、K-1が大ブームだったんです。アンディ・フグ選手に憧れて、小学2年生になったときに空手をはじめました。かっこいいんですよね。圧倒的な強さと華やかさがあって本当に憧れでした。

 そこから中学校卒業まではずっと空手三昧で、正直、それ以外のことをやろうと思わないくらいに熱中していました。ほかのことをしようと思ったのは高校からで、ボクシング部に入りました。

―――空手からボクシングに転向した理由は?

武尊:空手って顔面への攻撃がないんですよ。自分がやりたいのは実践的な格闘技なので、ボクシングなら顔パンチができると思って入部したんですよ。でも、すぐに高校を中退したので入部してたのは2ヶ月半から3ヶ月くらいかな。

―――高校生のころは、かなりヤンチャだったんですか?

武尊:それほどではないですよ(笑)。ただ、プロになるためにはスポーツじゃなくて、もっと実践的なことをしないといけないなって思っていたんです。だから、高校を辞めてからすぐにキックボクシングのジムに通って、本格的にK-1への道を目指していましたね。

 だけど、K-1への登竜門とも言われている「K-1甲子園」に出場しようと思ったら、「高校生限定」って言われたんですよ。高校を中退したので、参加資格すらなかったことが判明したんです。

―――前を向きすぎて、行動が裏目に出ちゃったんですね。

◆バイトの貯金で、単身タイへ

武尊:そうなんですよ。その事件があったので、「K-1甲子園」出場のために通信制の高校に入学することにしたんですよね。そこからはバイトとジムに通いながら生活していたんですけど、ある時期からこれじゃダメだって思うようになったんですよ。

 ジムに通っている人みんながプロを目指しているわけじゃなくて、これって同好会みたいなものなんじゃないかなって感じるようになってきたんです。

 もっと実践的な技術が欲しいって思うようになって、17歳のころにバイトしていた貯金と新車で買ったバイクを売り払って、キックボクシングの本場・タイに行くことにしたんです。

―――あれ? 入学して「K-1甲子園」で優勝するサクセスストーリーじゃないんですか?

武尊:そういうのじゃないです。とりあえず1ヶ月ほど、ジムに住み込んでとにかく技術を盗みました。

 タイは国技と言われるだけあって、男性の半分くらいはムエタイをやっている。しかも、2週間に1回のペースで試合をするんですよ。日本じゃありえないくらいにハイペースだし、生活のために戦っているというのが強いですね。技術面だけじゃなくて、気持ちの面でも影響を受けました。

 朝4時間、夜4時間のトレーニングスケジュールと練習に対する姿勢を見て、自分の気持ちがまだまだ趣味の範疇だったんだと思い知らされました。和英辞書とタイ語の辞書の2つを持って、語学もかなり学びました。この後にも何度もタイで勉強させてもらっています。

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◆「全試合KO」じゃないと納得いかない

―――その後、立ち技格闘技イベント「Krush」でデビューしてからは、ファイトスタイルとして「全試合KO」を宣言しているんですね。そのこだわりには何か信念があるんですか?

武尊:見る立場からすると「判定」って納得いかないんですよ。審査員という第三者が決めるものだし、見ていてKOの方が分かりやすくて面白いし、なにより盛り上がるじゃないですか。

 自分は小さいころから目立ちたがり屋だったというのもあるんですけど、KOってカッコイイと思うんですよね。勝ったときに、自分はバック宙をするんですけど、これもお客さんみんなが歓声をあげてくれる。喜んでくれるだけで満足です。

 正直、練習は苦しいし、やりたくないくらいと思うくらいにきついです。でも、試合は好きなんですよ。バチバチやりあって、どちらかが倒れるという気持ちと気持ちのぶつかり合いが、最高に気持ちいい!―――試合中、殴られて痛いとか怖いという気持ちはないんですか?

武尊:それ、よく聞かれるんですけど、試合中はまったく痛くないです。もし「痛い」って思うのなら、それは気持ちが切れたときです。もちろん、多少は痛みはあります。でも、本当に気にならないんですよ。

 対戦相手が怖いと思ったこともありません。どれだけ相手が強くても、自分の方が強いと思っているので。

 むしろ、空手をやっていたころに、いつもボコボコにされていましたし、空手は精神を鍛えるスポーツですからね。どこまでいったらやられる、どうやったら相手が嫌がるのかを冷静に分析しています。

 対戦相手は強くなくても、試合中に感じる「怖さ」はあります。 それは痛みではなくて、周りからのプレッシャー。王者になったことで、感じる期待がいちばん怖い。

 勝つしかないんです。強さの象徴としての価値を優先しないといけない。このプレッシャーは本当にきつい。

◆1度だけ負けたときには気が狂いそうだった

―――過去に1度だけ負けたことがあるみたいですね。

武尊:プロデビュー5戦目で負けたんですけど、そのときは体調崩すくらい気分落ちていてやばかったです。

 全然、気持ちの面では負けていなかったんですけど、試合中に鼻の骨を折られてしまったのが原因でTKO負けになっちゃったんですよ。

 まだ戦えたし、勝てるはずだったのに鼻の骨が折れただけでドクターストップがかかっちゃって……。

 もう気が狂いそうでしたね。鼻が治るまで試合には出られないし、3ヶ月間ずっと悶えていたくらい。

 復帰戦が決まったときは、試合当日まで5日間一睡もできない精神状態でした。

―――そんなに苦しい思いをしているのに、どうして戦うんですか?

武尊:格闘技って夢とか希望が詰まっているって思うんですよ。これほど気持ちでぶつかり合うスポーツって存在しないと思うんです。サッカーや野球もすごいけど、ここまでじゃない。

 殴り合って、蹴り合って、本能的に倒したいって気持ちがぶつかり合うんです。その気持ちが強い方が勝つっていうところが最高に面白い!

 女性のなかには暴力的だって格闘技を嫌がる人も少なからずいますけど、スポーツとして見て欲しいんですよね。

 男が本能的に狩りをしている姿とか、強いオスの姿というのを見て楽しんで欲しいなって気持ちがあります。

 まぁ、試合中はお客さんを楽しませようとかそういう気持ちじゃなく、自分が楽しんでるだけなんですけど(笑)。

―――試合後はサインを書いて回ったり、ファンとの交流をすごく重視するそうですね。

武尊:これも子どものころの影響なんですよ。自分もファンの立場からK-1の世界に入っているので、そのときの気持ちがよくわかるんです。

 テレビで見ていた憧れの選手が、会場で快くサインを入れてくれたんですよ。自分にとって雲の上の人という存在であるスターが気さくに触れ合ってくれるってやっぱり嬉しいですよね。

 だから、会場スタッフに止められるまでは時間の許す限り、ファンの皆さんと触れ合いたいです。やっぱり、ファンあっての自分ですし。

 身近な存在だけど、でも、手の届かない存在になりたいなって思っています。

◆キムタクぐらい有名になりたい

―――世界王者になりましたし、目標は果たしたんじゃありませんか?

武尊:まだまだですよ。まだ街中を一人で歩いても、たまにサインを求められることがあるくらいの認知度でしかないですからね。

 将来的な目標は世界のスーパースターのように、一人では出歩けないくらいの名声を手に入れなければと。

 まずは、SMAPの木村拓哉さんにみたいになりたいと思っています(笑)。

―――メディアにたくさん露出されていますが、その意図は?

武尊:知名度を上げるためです。自分のこと、K-1のことを知ってもらわないといけないし、なにより試合を見てもらわないと伝わらないと思っているんです。

「Krush」に出場していたころは、自分からタレント事務所に売り込みに行ったり、芸能関係のオーディションを受けに行ったりしていました(笑)。

 格闘業界を盛り上げたいっていうのもあるんですけど、もっと有名になって、自分の試合を見て欲しいっていう熱が上がってくるのを待ってられないんですよ。

 こうしてチャンピオンになった今でも、K-1広報の方にメディア露出の提案をガンガンしています。

―――子どものころから格闘技一筋とのことですが、恋愛面は充実しているんですか?

武尊:試合直後にフラれるとか、わりとあります(笑)。

 たまに亭主関白かな? と思うことはありますけど、オラオラなつもりはないし、付き合っているコには優しくしているつもりです。

 だけど、試合前になると自己中になる。命がけだし、人生賭けてるし、協力してくれよってなっちゃうんですよ。だから、食事、洗濯、片付けとか全部やって欲しいし、尽くして欲しい。

 試合前の1ヶ月間は自分から連絡も取りませんし、返事もしない。

 でも、みんな優しいんですよね。プロデビュー後に2連チャンでフラれたんですが、試合終わった当日に「別れよう?」とか言ってくれるんですよ(笑)。

◆好きな女性のタイプは「ショートカット一択です」

―――好きな女性はどんなタイプ?

武尊:明るい人がいいですね。よく笑い、よく食べる。そんな元気な人が好きです。

 見た目はかわいい系で身長は小さめがいいかな。ちなみに髪型はショートカット一択です。ロングの子もショートにさせてます(笑)。ショートカットって清潔感があるから好きなんですよね。

 芸能人で言うと、田中美保さんが好き。あとは本田翼さんとか、小島瑠璃子さんみたいなタイプが好みです。

―――正直、子どものころからモテたんじゃないですか?

武尊:そうですね。やりたいことは中学生時代にすべてやり尽くした感があります。

 昔から「モテたい」という気持ちはあったので、モテるためのことは一通りやりました。

 中学時代はいろんな女のコと付き合っては別れて…みたいなことをしてしまっていました(笑)。

―――かなりヤンチャだったんですね(笑)。

武尊:あとは、絶対に諦めない性格をしているので、好きになった女のコと付き合えなかったということは一度もありません。

 例えば、中学1年生のころに好きだったコがいたんですけど、そのころからずっと告白し続けていたんですよね。そして、上京して7年後に再会してから、28回目の告白でやっと付き合えたんです。

 格闘技もそうですけど、これって決めたらやらないと気が済まないんです。

―――最後に今後、どんな選手になっていきたいですか?

武尊:さっきも言いましたけど、街中を一人で歩けなくなりたいです。K-1の注目度をもっと高めたいと思っています。

 世の中にある面白いことすべてのジャンルのなかで、K-1という存在を一番にしたいんです。

 さらにそのなかでも圧倒的に一番の存在になりたい。これからも上を目指していくので、ぜひ一度、試合を見に来てください!!

<取材・文/豊沢朱門 構成/安英玉(本誌)>

【武尊(Takeru)】
K-1ジム・チームドラゴン所属、鳥取県米子市出身、1991年7月29日生まれ。
身長168僉AB型。
初代K-1 WORLD GP -55kg王者、初代Krush -58kg王者。

次戦は6月24日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg世界最強決定トーナメント〜」のスーパーファイトでK-1ジムEBISU小比類巻道場の小澤海斗と激突。詳しくはhttp://www.k-1wg.com/にて。