マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画に注目が集まるなか、中国メディアの一財網はこのほど、同高速鉄道計画には中国のほか、日本、韓国などが入札の意向を示していると伝えた。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画に注目が集まるなか、中国メディアの一財網はこのほど、同高速鉄道計画には中国のほか、日本、韓国などが入札の意向を示していると伝えた。

 記事は、マレーシアの政府関係者が20日、同高速鉄道計画は「2017年にも入札が行われる見通し」と述べたことを紹介し、同関係者が中国高速鉄道は世界最先端の技術の導入に長け、安全性が高く、速度などの点で非常に先進的と評価したと伝えた。

 さらに、マレーシアの政府関係者が同計画においては「安全性と技術力という2つの要素のみならず、入札者が鉄道沿線の経済発展にどれだけ貢献できるかも重視する」と述べたことを紹介。また、マレーシアは16年7月にもシンガポールと計画について協議を行う予定だと伝えた。

 さらに、中国鉄路副総経理の言葉として、中国は長年にわたって高速鉄道を運用しており、「先進的な技術のみならず、安全性と信頼性、コストパフォーマンスの高い高速鉄道を作り上げた」と述べたことを紹介。一方、日本や韓国の政府関係者が相次いでマレーシアを訪問し、受注に向けて積極的なアピールを行っていることを伝え、すでに政府間でのアピール合戦が加熱していることを伝えた。

 また記事は、中国側はマレーシアに対し、中国とタイを結ぶ高速鉄道や、中国と東南アジアを結ぶ高速鉄道計画の存在を指摘したうえで「中国高速鉄道を採用すれば、連結という点で有利」と働きかけていると紹介。さらに、新幹線を採用すれば「異なるシステムであることから理想の結果が得られない可能性があるとマレーシア側に伝えた」と報じた。

 日本はインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画で受注を目前にしながらも、中国に奪い取られた苦い経験がある。一部報道では、シンガポール側は新幹線を高く評価しているというが、今回の建設計画では路線の大半がマレーシア側に建設されるため、マレーシア側の意見がより尊重されるとの見方もある。日本としてはぜひともジャワ島の雪辱を果たしたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)