中国メディアの中華網は20日付の記事で、医療ツーリズムが著しい成長を見せており、中国人にとって今や健康は「海外で購入」できる時代になったと説明している。
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 中国メディアの中華網は20日付の記事で、医療ツーリズムが著しい成長を見せており、中国人にとって今や健康は「海外で購入」できる時代になったと説明している。

 記事は、2000年当時の全世界における医療ツーリズムの市場規模は100億ドル未満だったと説明する一方、13年に同市場規模は1000億ドルに達しており、17年には1750億ドルに達するとの見方を示した。この急速な拡大について「油井から油が噴出する」現象のようだと伝えた。

 医療ツーリズムのこうした急速な市場拡大について、記事は2つの原因に言及。1つは「近年、人びとが健康を重視するようになったこと」であり、もう1つは「医療技術の急速な進歩」だ。

 医療ツーリズム産業が比較的早く発展した、あるいは比較的良質な医療サービスを提供できる国家には、それぞれに「世界に名高いブランド」があると記事は指摘。例えばスイスの羊プラセンタ注射、ドイツの幹細胞応用研究、日本のがんスクリーニング検査、韓国の整形美容などを紹介した。

 中国のある地方都市では、若い人を含む多くの男性に喫煙の習慣がある。喫煙が他人の健康をも害することを気にする喫煙者も少数だ。こうした現象は、中国全土に健康を重視する見方が十分には広がっていないことを示している。

 従って記事は医療ツーリズムの急速な市場拡大の原因の1つに「近年、人びとが健康を重視するようになったこと」という点を指摘しているが、中国の場合は医療ツーリズムに手が届く、またその価値を認識しているのは今のところ中産階級以上の人々だろう。

 また医療科学技術はこれからもますます進歩してゆくことは疑いようがないため、市場規模は今後も一層拡大してゆくに違いない。特に医療ツーリズムを通じて「健康を海外で買う」資金力のある人びとにとって、このサービスはどんな高級車、高級住宅や美食よりも大きな価値があると言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)