19日、米誌ナショナル・インタレストは、中国が英国のEU離脱を恐れる3つの理由を伝えた。資料写真。

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2016年6月19日、米誌ナショナル・インタレストは、中国が英国のEU(欧州連合)離脱を恐れる3つの理由を伝えた。

英国でEU離脱を問う国民投票が23日に行われるのを前に、ナショナル・インタレストは中国が英国のEU離脱に猛反対している理由について次の3点を挙げた。

1つは、中国は英国との緊密な関係を利用してEUの対中政策を好転させようとしていること。アジアで日米の圧力を受ける中国は、経済的なチャンスをEUに求め始めている。この転換は、中国の「一帯一路」戦略の主要な動力の一つとなっている。仮に英国がEUを離脱すれば、中国のこの目論見は大きな打撃を受けることになる。

2つ目は、英国は中国が巨大かつ参入の難しい欧州市場の重要なルートになっていること。多くの中国企業が比較的自由な英国経済への投資を行っており、これを足がかかりに5億の潜在的消費者を持つ欧州市場への参入を計画している。近年、こうした戦略的な投資がさらに重要になっている。ほかの経済体への投資が制限されている中で、英国がEUのルートがなくなることは中国にとって打撃となる。

3つ目は、英国が人民元の国際化戦略におけるキープレーやであること。ロンドンは世界の主要な金融センターとして、アジア以外の国へ人民元を広める絶好の“踏み板”となっている。人民元の国際化は中国の重要な目標の一つ。人民元建ての国際の発行を可能にし、金融の推進力の増加を促し、外貨依存の脱却につながる。さらに言えば、それは中国が世界金融に影響を及ぼす真の大国になることだ。英国がEUを離脱すれば、それらは未知数となる。

このほか、EUは中国にとって最大の貿易パートナーであり、英国が離脱すればEUのみならず世界経済の成長にも影響を及ぼす。中国は輸出型の国であり、すでに経済が減速を始めている中で大きな挑戦に迫られることになる。(翻訳・編集/北田)