グッゲンハイム美術館 モホリ=ナジ・ラースロー展へ【カヒミ カリィの Wherever I go】

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先日、NYのマンハッタンにあるグッゲンハイム美術館で行われている「Moholy-Nagy Laszlo 展」に行ってきました。モホリ=ナジ・ラースロー(1895〜1946)は、20世紀のアートに新しい視覚芸術をもたらしたユダヤ系ハンガリー人の芸術家です。
画家、写真家、タイポ・グラファー、美術教育家でもある彼は、20世紀前半の前衛芸術運動に参加したり様々なジャンルのアートを何度も横断しながら、アー トとテクノロジーの融合を目指して実験を繰り返しました。そして『光と運動による造形』という創作理念を確立させて、ヨーロッパからアメリカへと移動し、 世界中で多くの芸術そして教育活動を行いました。

彼の作品は私が持っているダダイズムとバウハウスについての本で観たことがあったのですが、実物の作品を鑑賞するのは今回が初めてでした。
しかも今まで私が知っていた彼の作品は、フォトグラムやフォトコラージュなど写真ばかりだったのですが、今回の個展は絵画やオブジェが中心だったので、初めて出会ったアーティストの作品を観るような新しい感動がありました。モホリ=ナジの作品はとてもモダンで中には現代アートのような印象のものもあって驚きました。

彼の作品を観ていると、彼の課題のひとつであった20世紀の芸術と工業技術の関係性、情報伝達とコミュニケーションの問題などは、現代でも共通するものが多いように感じました。ただ美しいだけではなく鑑賞していて考えさせられることがとても興味深く、美術教育家であった彼の魂を感じた素晴らしい個展でした。

グッゲンハイム美術館は以前にも紹介したことがありますが、建築が螺旋状の特殊な形になっていてまるで貝殻の中に潜りこんだような静かさと心地よさがある、大好きな場所です。

通路の脇にさりげなく設置されている水飲み場まで作品のように美しいのです。普通、水受けに水滴が付いていると汚い印象があるものですが、逆に美しく感じられるように作られていてさすがです。
モホリ=ナジ・ラースロー展の他にも、別室で様々な作品が展示されています。最後に観た、砂の城のようなKader Attiaの作品は、近寄ってみるとなんとクスクスでできていて驚きました!

最後までワクワクした気持ちで鑑賞することができて、とても充実した良い1日でした。
[Moholy-Nagy : Future Present at Guggenheim museum.]

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