指先をほぐして頭スッキリ!オフィスで簡単「手伸ばし」ストレッチ

仕事やプライベートでも当たり前のツールとなっているパソコン。キーボードを打つことも、もはや日常です。
実は手の指や手の平の筋肉は肩〜首と密につながっているため肩凝りにも大きく影響しますが、日常的に酷使しすぎて、凝りに気づいていない人が多くいます。
今回は理学療法士の筆者が、驚くほどに簡単にできる手と指の筋肉のストレッチ方法をご紹介します。
■手のストレッチで得られる効果
(1)肩凝りや首凝りの解消につながる
指や手の筋肉は腕まで伸び、肩、肩甲骨、首と連結しています。そのため、指や手の筋肉が使いすぎて凝っていると、肩や首回りにまで影響がでるのです。
(2)腕〜肩首の血液循環が良くなる
筋肉が疲労して凝り固まると、硬い筋肉が血管を圧迫して血流が悪くなります。血液は全身を巡っているため、指先の循環が悪くなれば腕や肩首の循環不良を引き起こします。
指先が冷えやすい人は凝っているかもしれません。
(3)仕事効率がアップする
肩首と違って凝りに鈍感な指や手の筋肉ですが、パソコンを使う多くの人の指や手が疲れきっているはずです。
そんな筋肉をゆるめてあげることで今より楽にキーボードが打て、仕事が早くなることが見込めます。
(4)精神的な疲労が軽減される
手の平にはストレスや精神的疲労を癒すツボが多くあるため、ストレッチをすることで刺激が入り、心や頭もスッキリとするはずです。
■デスクワークの合間にできる、手と指のストレッチ
太ももの上に手を乗せるだけ!
ポイントは手の向きです。手の平を下にし、指先がお腹側を向くように手を乗せます。
手の平全体が太ももにつくことが目標です。指と指の間を少し開いてあげましょう。
まずはここで15秒〜20秒止めておきましょう。
次に反対側の手で、指を1本ずつ上から押します。人指し指〜小指までの4本はこの方法でストレッチをしましょう。先ほど同様15秒程度が目安です。
人差し指を押しています。この要領で薬指、小指も押してストレッチをします。
最後に親指を上に持ち上げ、親指のストレッチをします。これで完了です。
凝っている指はありましたか? ストレッチして腕がパンパンなことに気づきましたか?
左右の手によって凝り方は変わってくるので、凝りが強い場所はこまめにストレッチしてみてください。血流がよくなり、手も頭も心も軽くなるはずです。
【筆者略歴】
※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。
【画像】
※ Alex Shalamov / shutterstock