中国はかつて自転車大国と認識されてきた。多くの中国人が自転車で一斉に通勤する様子は日本の教科書などでも紹介されていたため、今でも中国では自転車に乗っている人が多いと認識している人がいるかも知れない。(イメージ写真提供:(C)philipus/123RF.COM)

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 中国はかつて自転車大国と認識されてきた。多くの中国人が自転車で一斉に通勤する様子は日本の教科書などでも紹介されていたため、今でも中国では自転車に乗っている人が多いと認識している人がいるかも知れない。

 しかし、現在の中国は経済成長を背景に、すでに自転車大国から自動車大国へと変貌を遂げ、自動車を所有していない人でも電動バイクに乗るなど、自転車に乗っている人はごく少数となってしまった。

 一方、日本では主婦層や小中学生だけでなく、自転車で通勤する人も増えており、今なお自転車を愛用する人は多い。利便性のみならず、エコや健康を意識して自転車に乗っている日本人は少なくないだろう。

 中国人からすれば、日本は経済大国であるのに今なお多くの人が自転車に乗っていることが不思議でたまらないようで、中国メディアの緯度女性網はこのほど、「日本は貧しい国ではないのに、なぜ自転車がこれだけ普及しているのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載している。

 記事は、日本の人口100人あたりの自転車保有台数が中国をはるかに上回ることを紹介しつつ、日本人の生活のさまざまなシーンで自転車が活用されていることを伝え、その理由として「日本は自転車で数分の場所にコンビニやスーパー、学校などがあるため」と伝え、自動車に乗るより自転車のほうが便利な環境だからと考察している。

 「日本は貧しい国ではないのに、なぜ自転車がこれだけ普及しているのだろうか」という記事の質問の投げかけ方から、中国では「自動車は貧しい人が乗る乗り物」と認識されている可能性が高いことが見て取れる。現在の中国では自動車は自分自身の社会的地位を示すツールでもあり、自転車ではメンツが立たないということなのだろう。豊かになりつつある中国では物を所有することに対する欲求が強い段階にあり、今の自転車はかつての貧しさを連想させる存在なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)philipus/123RF.COM)