20日、韓国で受講生を実物の車に一度も乗せないまま運転免許試験を受けさせる手軽な自動車教習所が人気を集めている。写真はソウル。

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2016年6月20日、韓国・文化日報によると、受講生を実物の車に一度も乗せないまま運転免許試験を受けさせる手軽な自動車教習所が、韓国で人気を集めている。

こうした教習所は正規の「自動車運転学院」と異なり、「室内運転免許練習場」と呼ばれる。教室内にゲーム機のような運転シミュレーターが数台置かれ、受講生はコンピューター画面を前に運転を練習する。同紙が取材したソウル市内のある練習場では講師2人に対し受講生は4人、受講生の1人は画面の横に置いたスマートフォンで友人とメッセージをやりとりしながらまさに「ゲーム感覚」で練習をしていた。

室内練習場の人気の理由は手頃な価格だ。普通免許取得のための受講料は22万〜25万ウォン(約2万〜2万2000円)で、正規の教習所の1カ月の受講料60万〜80万ウォン(約5万4000〜7万2000円)の半額以下に抑えられる。また、最近では実技試験で走る道路や建物をそっくり再現したプログラムを導入した練習場も登場し、関係者は「シミュレーターで1週間も練習すれば免許取得が可能だ」と自信をみせる。

ソウル地方警察庁は増え続ける乱暴運転・報復運転への対策として20日から違法な運転教育施設の取り締まりを始めた。しかし危険なドライバーを少なからず輩出しているとみられる肝心の室内練習場は道路交通法上の正式な教習所ではないため、取り締まり対象になっていない。

これについて、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「運転免許取得を一度簡素化しておいて、いまさらどうする?もう路上はめちゃくちゃな状態だよ。秩序も譲り合いもない、怒りの疾走の場になっている」
「おばちゃんたちの駐車の実力を見てみろよ。あれほどの迷惑はほかにないね」
「免許を取ってから運転を学ぶおかしな国…」

「先進国レベルに試験の難易度を上げるべき。簡単に免許を取れるから飲酒運転も簡単なものだと考えちゃうんだよ」
「最近はニュースを見ない方が精神の健康に良さそうだ」
「運転はゲームとは違う」
「運転免許からして適当だなんて、どれだけ国がおかしなことになってるんだ?」

「運転していて一番怖いのは初心者じゃない。自分のことをベテラン・カーレーサーのように思っている無知な人間が一番怖い」
「希代の逆賊・李明博(イ・ミョンバク前大統領。運転免許試験を簡素化した)の作品だ」
「僕も飛行機のシミュレーション・ゲームをずいぶんやったから、パイロットくらいできそうだ」(翻訳・編集/吉金)