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アドビ システムズは「Adobe Creative Cloud」を大幅にアップデートした「2016年6月リリース」を公開した。ここでは「Adobe Experience Design (XD)」や「Adobe Dreamweaver CC」といったWeb制作ツールに関する新しい情報のほか、映像制作ツールである「Adobe Premiere CC」の新機能などについて紹介する。

○まったく新しい「Dreamweaver」のベータ版を公開

「Adobe Dreamweaver CC」は、このたび発表されたアップデートの中では異色の存在で、次期バージョンのベータ版としての公開だ。これは「新しいDreamweaverを使ってもらおう」という開発チームの意向によるものだという。このベータ版では黒を基調としたUIに様変わりし、制作中のコンテンツに集中でき、目にも優しいデザインになっている。馴染めないというユーザーは、設定画面から「UIの明るさ」を調整することで以前のような白い画面に変更するなど自由に調整可能だ。また、Webサイトを構成するHTMLタグを可視化する「DOMパネル」が進化し、HTMLタグをスピーディーに追加することが可能となった。

さらに、従来のDreamweaverが長らく搭載していたコードエディターを捨て、新たにアドビを中心に開発しているオープンソースのコードエディター「Brackets」を移植したという。これにより、同エディターが持つユニークな便利機能をDreamweaverでも利用できるようになった。さらに、CSSを拡張するためのメタ言語である「Sass/LESS」に対応し、コンパイル可能になるなどの進化を遂げている。なお、ベータ版は毎月アップデートされ、さまざまな機能が少しずつ搭載されていくとのことだ。

○「Adobe XD」Preview版が日本語化!

「Adobe Experience Design」 (XD)は、スマホやタブレット、PC向けのWebサイトやアプリのUIを制作するための、アドビの新しいUXデザインツールだ。今年3月14日に公開されたPublic Preview 1が、このたび「Preview 4」へと進化し、ついに日本語ローカライズを果たしている。UIだけでなく、使い方を7ステップで学べるサンプルファイルも日本語化されている。このほか、「オブジェクト間の距離の計測」機能や「ぼかし効果」も追加されたということだ。なお、Dreamweaverベータ版と同様、XDのプレビュー版も毎月アップデートされる予定となっている。XDはAdobe IDがあれば誰でも利用できる。

○8KやVRに対応した「Premiere Pro」

一方、映像制作に関するアップデートでは、動画編集ツール「Adobe Premiere Pro CC」が新たにREDのデジタルシネマカメラ「WEAPON 8K」の映像フォーマットにネイティブ対応した。

また、高解像度の映像を別途用意した低解像度の映像に切り替えて編集作業を行い、最終的な出力時に再び高解像度に戻すことのできる「プロキシーワークフロー」を実現。これにより、8KやHDR、HFRといった高負荷メディアの編集をよりスムースに行えるようになった。

さらに、360度全方位カメラで撮影したイクイレクタンギュラー形式(正距円筒図法)の映像を読み込み、実際にVR(バーチャルリアリティ)対応のヘッドマウントディスプレイで見ているように表示できる「VRビデオ表示モード」が搭載された。同モードでの視野角やフレームレイアウト(平面視/立体視-上下/立体視-並列)、立体視ビューなどは自由に変更可能だ。

このほか、ビデオおよびオーディオファイルをバックグラウンドでインポートしながら作業を開始できるインジェストに対応したり、より簡単かつ強力な色彩表現を可能にするLumetri セカンダリーカラーコレクションが搭載されたりと、さらなる進化を遂げている。

(早川厚志)