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NTTデータは6月21日、オープンソースのデータ収集基盤ソフトウェア「Fluentd」と「Embulk」の開発元であるトレジャーデータと連携し、Hadoopのサポートサービスのオプションとして、「Fluentd / Embulk サポートサービス」を開始した。

Fluentdは同社のファウンダーである古橋氏が開発したストリーミング形式のログ収集ツール、Embulkも同氏が開発したバルク形式のログ収集ツール。

NTTデータはFluentdおよびEmbulkをシステムに導入し、導入後のソフトウェアに関して顧客からの問い合わせを受け付け、調査と回答を行う。一方、トレジャーデータは調査に際し、ソースコードレベルでの解析に基づく不具合の回避策の提示を行い、必要に応じてパッチの作成を行うなど、NTTデータが提示する解決策の支援を行う。

トレジャーデータ 代表取締役 三橋秀行氏は、「これまでFluentdのサポートを受けたいという依頼があったが、有償サポートは本来のビジネスモデルとは異なるため、提供してこなかった。ただ、米国でFluentdの大規模な導入が続き、サポートが必要とされる状況が出てきたことから、このたび、NTTデータと協力して、サービスの提供に踏み切った。エンタープライズに強いNTTデータとの連携により、今後、Fluentdの導入が加速するのではないかと考えている」と、新サービスに対する期待を語った。

マーケティングディレクター 堀内健后氏は、新しくなったFluentdのロゴを示し、「これまで、Fluentdはオープンソースということで、トレジャーデータのロゴとは独立したロゴを用いていた。今回、サポートサービスの提供開始にあたり、トレジャーデータのロゴに関連性を持たせたロゴに変更した」と、Fluentdが新たなステージに入ったことをアピールした。

堀内氏は、最新のFluentd V0.14.0の特徴として「Windowsに対応」「時刻を秒精度からナノ秒精度に変更」「より強力なバッファリング機能、柔軟な出力の制御をサポート」を挙げた。

また、顧客の「ワークフロー処理を追加したい」という声に応えるため、「Digdag」というソフトをオープンソースでリリースする予定であることも明かされた。Fluentdはまだバージョン1.0に届いていないが、今年度の第4四半期から来年度の第1四半期にはバージョン1.0のリリースを計画しているという。

新サービスの詳細については、NTT データ 技術革新統括本部 システム技術本部 方式技術部 課長の下垣徹氏が説明を行った。

NTTデータは2010年より、Hadoopを活用する導入コンサルティングから、構築・運用、サポートまでトータルに手がける「Hadoop構築・運用ソリューション」を提供、2015年からは機械学習処理・グラフ処理・ストリーム処理を同一のプラットフォームで実現できるオープンソースの並列分散処理基盤「Spark」を活用する「Hadoop/Spark構築・運用ソリューション」を提供している。

下垣氏は、同社が通信、放送、メディア、公共、金融など、幅広い産業において、大規模な導入を行っているとして、信頼性を重視する企業において、オープンソースのHadoopを導入できるノウハウを有していることをアピールした。

加えて、オープンソースコミュニティの主導により開発される「Hadoop/Sparkプロジェクト」において、2014年度から2015年度にかけて、NTTグループより3名のコミッターを輩出するなど、コミュニティと協力しながら継続的なソフトウェアの改善を行っている。

NTTデータがHadoop/Spark関連のサービスを提供する中で、Hadoop環境へのデータ収集に関する課題として、「ファイルを固めて転送する際にコストがかかる」「送達確認とトレーサビリティが必要」「送信中の不具合や壊れたコードへの対応が必要」といったことに加え、入力データの生成元が複数拠点にあるケースや生成元が増大してスケーラビリティが求められるケースが増えているといったことが出てきたという。

「こうした課題に対し、これまではSIによって解決してきたが、その一方で、顧客からFluentdとEmbulkのサポートに関する問い合わせが増えていたが、サポートの提供を断っていた」と下垣氏。今回、こうした課題を解決するため、新サービスの提供を開始したというわけだ。

問い合わせはメールで平日9時から17時まで受け付け、1次回答までのSLAは3営業日となっている。回答内容は、インストールや設定方法、ソフトウェア仕様の確認、不具合の解析や回避策の提示となる。顧客に対する窓口はあくまでもNTTデータとなる。

NTTデータは、新サービスの提供により得られた知見はFluentdおよびEmbulkのオープンソースコミュニティにフィードバックしていくという。