20日、中国の空港の定時到着率が世界最低クラスであることが明らかになったが、その原因は極めて特殊だという。

写真拡大

2016年6月20日、中国の空港の定時到着率が世界最低クラスであることが明らかになったが、その原因は極めて特殊だという。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙によると、ある日の午前10時、中国東方航空は乗客の携帯電話に「深夜、北京から上海に飛行する予定だった便が離陸できず、離陸までまだかなりの時間がかかる見込み」だと知らせた。原因は「悪天候のため」とされたが、台風が来ているわけでもなく、北京の上空にはわずかに雲があるだけで、時折にわか雨が降る程度だった。

中国で航空機を使った移動は、とにかく時間を浪費するばかりで、「まるで悪夢」だと記事は指摘する。中国民用航空局によると、2015年の平均遅延時間は21分で、14年よりも悪化。公式資料では、全フライトの3分の1が遅延したとされている。中国の高速鉄道はたしかに混雑も騒音もあるが、大都市間の移動では航空機よりも圧倒的に優れている。

各国航空会社の運航などを分析している米国のフライトスタッツ社が世界188カ所の空港における定時到着率を調べたところ、中国の空港は信頼性のランキングで最低クラスとなった。最も悪いのは杭州空港で、上海や北京の定時到着率も軒並み低い。東京の空港は定時到着率がほぼ完璧だという。

中国の空港の定時到着率が低い原因は、乗客やフライトの増加に対して、施設の拡充が追いついていないことにある。現在、急ピッチで新空港の建設や施設の拡大が図られているが、それでも将来的に状況が改善されるかは疑問だと専門家は見ている。

原因は施設の不十分さだけではないからだ。欠航や遅延がたびたび起こる原因には、「民間航空機の飛行できる空域が狭すぎる」という特殊さもあり、空域が狭いことから、空港の離着陸は渋滞が付きものとなっている。(翻訳・編集/岡田)