この8つのゲームで、脳はポジティヴになる

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「ゲーム=不健康」という固定概念はもはや過去のもの。自身の鬱をゲームによって克服したゲームデザイナー、ジェイン・マクゴニガルによれば、ゲームは人生を救う「薬」になりうるのだ。マクゴニガルに訊いた、4つの症状に効く「処方箋」を紹介。(『WIRED』VOL.22より転載)

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2/8腹の底からやる気が出ないなら──『パズル & ドラゴンズ』
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3/8頭にトラウマがこびりつくなら──『テトリス』
フラッシュバック、軽度の鬱病、そしてPTSDの入り口になってしまうようなトラウマ。ショックな出来事を体験したときは、24時間以内にこれらのゲームを10分やると、そうした精神状態から抜け出しやすくなる。継続的な大量の視覚処理を要求するゲームは、ショッキングなイメージを再生する脳のプロセスを遮断してくれるのだ。

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4/8頭にトラウマがこびりつくなら──『キャンディークラッシュ』

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5/8腰をすえて落ちつきたいなら──『モンスターストライク』
集中力を要求するゲームは、心を落ち着ける効果をもつ場合がある。これらのゲームは毎週3回・20分ずつやれば、瞑想とほぼ同程度に不安感を減らすことができる。内容は異なるが、一つひとつの操作に集中でき、自分の選択について心地よいフィードバックが得られることが2つのゲームが同じ効果をもたらす理由だ。
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6/8腰をすえて落ちつきたいなら──『モニュメントバレー』

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7/8情報が多すぎて手が足りないなら──『コール オブ デューティ』
次々と迫り来る大量の情報に、複雑なインターフェイスを持つコントローラーで反応しなければならないアクションゲームは、スマホやSNSで情報が溢れたわれわれのトレーニングにぴったり。同時進行で複数の仕事をこなしたり、異なる情報に同時に注意を払う必要がある時に、どう脳を動かせばいいか予行演習になる。

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8/8情報が多すぎて手が足りないなら──『リーグ・オブ・レジェンド』

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INFORMATION

VOL.22特集「未来の処方箋」より転載

2016年4月9日発売の『WIRED』日本版に掲載した記事より、未来の常識になるかもしれない8つの「処方箋」を順次公開。超簡単な遺伝子編集技術、細胞ナノスキャン、ゲーム治療、ミトコンドリアや皮膚から見えてくる新しい健康法…。関連記事は、こちらより。

電車のなかはスマートフォンでゲームをしている人ばかり…。そんな姿にウンザリしてか、はたまた親からの小言が耳にこびりついているのか、ゲームという言葉に健康的なイメージをもつ日本人は稀だ。暇人のやることだとか、生産性がないとか、そういった思い込みがどうしても頭から離れない。

世界を代表するゲームデザイナー、ジェイン・マクゴニガルに言わせれば、それは間違いだ。

重度の鬱状態から抜け出すために、自らの手で開発した『スーパーベター』を例にあげながら、ゲームは人生を救う「薬」になりうるのだと、TEDをはじめとするさまざまな講演で彼女は説く。そして、ゲーマーには、失敗から学びながら目標を達成し続けるイノヴェイティヴな素養があるという。

2012年のTEDに登壇したジェイン・マクゴニガルは「ゲームで10年長生きしましょう」と語る。

『スーパーベター』では、生活のなかに克服すべき敵を設定し、自分がコントロールできる世界という「ステージ」をいかに乗り越えるかをゲームとして楽しむ。つまり、「ゲーム」のように生きるためのゲームなのだ。小さいときからゲームに触れている日本人の新しい可能性は、このゲームで解放される! 先日の来日時にも彼女は目を輝かせながら、そう語ってくれた。

関連記事マクゴニガル姉妹に学ぶ、美しく生きるための「強い」マインドセット

『WIRED』日本版は、このたび独占インタヴューを敢行。多忙な彼女が日本人のために「処方」してくれたゲームをご紹介しよう(冒頭のギャラリー)。どれもわれわれが抱えている問題を解決してくれるものばかり。しかも、そのほとんどが、スマホでもプレイできる作品なので、明日からでもはじめてみてほしい。

ただし、1日3時間以上のプレイは逆効果とのことなので、要注意!

ジェイン・マクゴニガル|JANE McGONIGAL
ゲーム・デザイナー。カリフォルニア大学バークレー校のパフォーマンス・スタディーズの博士号をもつ。現実の問題を解決するゲーム開発を得意とし、『Bloomberg Business Week』誌による「注目すべきトップ10・イノヴェイター」に選出されたこともある。著書に『スーパーベターになろう!』がある。ちなみにヴィーガン。

INFORMATION

『WIRED』VOL.22「BODY & HEALTH 病気にならないカラダ」

先端科学とテクノロジーは、ぼくらのカラダをいかに変えていくのか? 微生物・量子・遺伝子から見えてくる身体の新常識、21世紀のヘルスを拓く施設、そしてウェアラブルや遺伝子編集などのテクノロジーがもたらす「未来のヘルスケア」を読み解く。第2特集「イスラエル ゼロワン国家の夢」のほか、人間と囲碁AIの頂上決戦を目撃した4人の証言、映画『レヴェナント』の音楽を務めた坂本龍一&主演レオナルド・ディカプリオの独占インタヴューを掲載。