Twitter、視覚処理の機械学習スタートアップを買収。ライブ動画配信がクリアになる可能性も

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Twitterは6月20日(米国時間)、視覚処理に関する機械学習を手がけるスタートアップ・Magic Pony Technologyを買収したと発表しました。買収額の詳細は公開されていませんが、米Techrunchが2人の情報筋から得たとする話によれば1億5千万ドルとのこと。具体的な買収の目的も今のところ不明ですが、Twitterのタイムラインでの写真や動画などの画質がクリアになるかもしれません。

Magic Pony Technologyはインペリアル・カレッジで統計、コンピュータビジョン、脳科学を学んだ卒業生たちが、ロンドンを拠点として創業したスタートアップ。人間の脳の神経回路の仕組みを模したニューラルネットワークと機械学習を活用して、低解像度の画像をより鮮明な画像へと処理する技術を開発しています。

MIT Technology Reviewによれば、Magic Ponyのやり方はコンピュータに同じ動画の低画質版と高画質版を与え、その違いを学ばせるというもの。すでに他社が実践している技術ではありますが、こちらのメリットは「普通のグラフィックプロセッサで処理できる」ということ。そうスペックが高くないスマートフォンでも、ぼんやりした動画配信をシャープでクリアに補正できるようになるほか、さほど高速ではない回線でも見かけは高画質が配信できるわけです。

Twitterの共同創業者で現CEOであるJack Dorsey氏は「機械学習は我々がTwitterで構築している全ての核になりつつある」との声明を発表。Magic Ponyの機械学習技術がTwitterのディープラーニングを強化すること、この研究が世界をより良くする助けとなり、知見をコミュニティと共有していく方針など一般論を述べていますが、逆に言えば「この技術を何に使うのか」には触れていません。

Twitterはライブ動画配信アプリ「Periscope」をリリースしており、Twitterのタイムラインにもストリーム配信が統合されています。ゆくゆくはスマートフォンからのライブ動画配信の画質アップや、モザイクのかかったようなジャギーな写真が勝手に補完されるかもしれません。