怖いけど知っておきたい、進行性乳がんについて

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先日、歌舞伎役者の市川海老蔵さんの妻・麻央さんが深刻な進行性乳がんのため闘病中、というショッキングな報道がありました。
さらに、俳優・タレントの杉浦太陽さんがテレビで『結婚したらダンナが触診することじゃないですか(笑)』と安易な発言をし、女性を中心に批判が殺到しています。
乳がんと言っても、その状態やステージによって表現方法はかなり変わってきます。その中で「進行性乳がん」とはどのような状態を指すのか、メディカルアドバイザーとして幅広く活躍中の川上智史先生が詳しく回答してくださいました。

このページでは毎週、女子カレ カラダのQ&Aで紹介されている、女性が抱える身体や心に関する悩みを、専門医の回答付きでご紹介いたします。

【今週のお悩み】乳がんの進行がんとはどのようなものですか?


(関東/45年生まれ/女性)
乳ガンのステージ2の進行癌と宣告されて、現在は手術前の抗がん剤治療を続けていますが、進行癌でも、治療を続けていて効果はあるのでしょうか?
また治らないとしたら余命は、あとどれくらいでしょうか?
いまのところ、転移はないそうです。

勘違いされやすい「進行性がん」とは?

▼メディカルアドバイザー川上先生の回答はこちら▼

がんの場合は勘違いされやすいのですが、がんが発症してからまだ1ヶ月だから初期がん、1年以上経つから進行がんといったものではありません。
あくまでも、がんのステージの評価はがんの進行度合い、分かりやすく言えばどれくらい大きくなっているのか転移があるのかどうかということで決定されます。
さらに進行がんでも早い段階の進行がん末期の状態の進行がんなど細かく分けられます。

さて、乳がんはステージに分けることができますが、ステージは1、2、3、4に分けることができます。
ステージ3、4になると5年生存率と言ってその病気が発症してから5年後生きているのかどうかという指標が低くなってしまいます。しかしステージ1、2では5年生存率は90%を超えているために転移がなければ比較的治りやすい部類に入ります。
ですからこのままきちんと治療を続けることは非常に有意義でもありますし、治る可能性も十分あります。
肺と肝臓にある影は悪性でないというのであれば問題ありません。
絶対に諦めず、治るんだという強い意志を持って治療を続けてください。

■日本では、乳がんを患う女性が年々増えているという現実
現在、日本では年間約6万人が乳がんを患っていると言われており、生涯でいえば12〜15人に1人が乳がんにかかっていると言われています。さらに、乳がんによる生涯死亡確率は1.8%となっています。パーセンテージだけを見ると少なく見えるかもしれませんが、人数に置き換えると、1万3,000人近くの方が命を落としている計算になります。
早期発見が完治に大きな影響を与える乳がんですが、初期症状はほぼ無く、自力での発見は困難と言われています。

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まとめ

進行性乳がんとはどういう状態なのか、参考になりましたか?
乳がんと聞くだけでも怖いのに、「進行性」と聞くとますます怖くなって思わず目をそらしてしまいがちですが、正しい知識を身に付けることが予防の第一歩となりそうですね。

Written by 女子カレ カラダのQ&A