近年「食育」に力が入れられている日本では、毎年6月が「食育月間」、毎月19日が「食育の日」とされている。中国メディア・宝安日報は18日、両方が重なる6月19日を前に「日本では食育が徳育・知育・体育と同等に重要視されている」とし、日本の食育への取り組みを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年「食育」に力が入れられている日本では、毎年6月が「食育月間」、毎月19日が「食育の日」とされている。中国メディア・宝安日報は18日、両方が重なる6月19日を前に「日本では食育が徳育・知育・体育と同等に重要視されている」とし、日本の食育への取り組みを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「民は食をもって天となす」という諺を用いて、生活における食事の重要さを説明。そのうえで、「徳・智・体」と同じレベルで「食」の教育を重視する日本では、保育園の段階から「食育」がスタートするとした。そして、保育園における食育目標が「スナック菓子を食べない、偏食しない、他人と一緒にご飯を食べる、自ら食べ物を作る」といった点に置かれており、子どもたちを農場などに連れていき、季節の食べ物に親しく触れることで「食べ物に対する愛護の心、感謝の心を芽生えさせる」と説明した。

 また、小学校ではより多元化された食育が行われ、サツマイモや大豆などの栽培を通じた教育などのほか、一部の学校では児童を対象にした調理コンテストを開催し、コンテスト前には栄養士から栄養に関する基礎知識のレクチャーが行われるといった取り組みを行っていると伝えた。さらに、栄養学を学ぶ大学生と共同で進めるプロジェクトもあるとしている。

 そして、中学校ではさらに実践的な食育が展開され、種まきから収穫、そして料理作りまで全てを体験させることで、食べ物を作ることの大変さを感じ取らせ、自らの労働の成果を大切にする心を育てていると紹介した。

 急速な経済成長により、都市部ではすでに飽食の時代に突入している中国。一方で農村の貧困地域では、なおも今日明日の食料確保に苦しむ人びとが大量に存在する。食べ物、作る人への感謝の意識を芽生えさせ、浪費をせず合理的な食事を心掛ける姿勢を育てることは、子どもたちへの教育における重要な課題の1つとなっていると言える。日本の学校や社会における食育の取り組みは、きっと中国においても大いに参考になることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)