現在、世界の複数の国で高速鉄道建設が計画もしくは進行しており、日本と中国は受注に向けて自国の技術の優位性をアピールしている。中国高速鉄道は価格と速度を強みとしているが、さらなる速度向上を目指して研究が進められているようだ。中国メディアの駆動之家はこのほど、中国の鉄道分野の今後の展望と課題を掲載している。(イメージ写真提供:123RF)

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 現在、世界の複数の国で高速鉄道建設が計画もしくは進行しており、日本と中国は受注に向けて自国の技術の優位性をアピールしている。中国高速鉄道は価格と速度を強みとしているが、さらなる速度向上を目指して研究が進められているようだ。中国メディアの駆動之家はこのほど、中国の鉄道分野の今後の展望と課題を掲載した。

 記事はまず、フランスのTGVと新幹線は最高時速320キロメートルで運行されている現状を紹介する一方、中国高速鉄道は今後、時速400キロメートルで運行し、「高速鉄道の営業速度で世界最速の国家になる」という目標を挙げていることを紹介した。さらに、中国はリニアモーターカーの技術を向上させ、時速600キロメートルでも安定して走行できる技術の確立に向けて取り組んでいることを伝え、これには「高速リニアモーターカーの空気力学に関する技術の研究」と「時速600キロメートルでの制御、予防安全技術」の2つが課題だと指摘した。

 記事の速度設定を見る限り、中国は日本を超える速度で運行することを目指しているようだ。高い目標を掲げて技術開発を行うことは大切であり、研究開発を進めるうえで高い目標は必須だ。しかし、安全面が疎かにされた状況で速度の向上のみを目指すのであれば非常に危険と言えるだろう。

 高速鉄道である以上、速度を重視するのは自然なことだが、それはあくまでも乗客の生命や安全性が担保されている必要があることは言うまでもない。メンツや対抗心に基づく安易な開発ではなく、確かな技術開発を期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)