中国では鉄鋼や石炭、セメントなどの業種において生産能力の過剰が深刻化している。特に鉄鋼においては、中国国内で捌ききれなくなった製品を大量に輸出しているため、鉄鋼価格が低迷し、世界各国の鉄鋼メーカーが巻き添えとなっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では鉄鋼や石炭、セメントなどの業種において生産能力の過剰が深刻化している。特に鉄鋼においては、中国国内で捌ききれなくなった製品を大量に輸出しているため、鉄鋼価格が低迷し、世界各国の鉄鋼メーカーが巻き添えとなっている。

 日本で開催された伊勢志摩サミットにおいても、中国による鉄鋼の過剰供給が議題に上がるなど、中国の鉄鋼分野における過剰生産能力は世界的な問題と認識されている状況だ。

 中国メディアの中国報告大庁はこのほど、中国の過剰生産能力が欧州でも問題視され、議論の対象となっていることを伝える一方、中国が鉄鋼製品を不当に安い価格で売りさばいているとの批判は「的外れ」であると反論した。

 記事は、ドイツのメルケル首相が訪中した際、中国の鉄鋼業における過剰生産能力について言及したことを紹介。さらにドイツの鉄鋼メーカーの関係者も「中国が世界の鉄鋼価格を低迷させている」、「世界の鉄鋼業における過剰生産能力の3分の2は中国によるもの」と批判したことを紹介した。

 また、欧米各国では「中国に過剰生産能力を解消するよう圧力をかけるべき」、「中国が動かない場合は、国内の鉄鋼産業のため貿易救済措置を取るべき」などといった声が高まっていることを指摘する一方、中国が輸出している鉄鋼製品の数量は粗鋼生産量全体から見ればわずかであり、日本や韓国の水準より低いと反発。中国が鉄鋼製品を不当に安い価格で売りさばいているとの批判は「的外れ」であると反論した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)