リオ五輪に臨むチームのメンバー発表が延びました。けが人が続出し、何人かが回復している中で、待ってもらえるのなら最後まで様子を見たいのは間違いありません。

その一方で、オーバーエイジ枠として塩谷司藤春廣輝が内定しました。ここにきて守備陣にもけが人が続けざまに出て、これは仕方がないことだと思います。

ただ、オーバーエイジはもうひと枠残っています。興梠慎三の名前が挙がっているという一部報道がありますが、まずFWを呼んだほうがいいかという議論も必要でしょう。

と書くと「必要ない」という意見のように思えるかもしれませんが、僕はオーバーエイジを使ったほうがいいと思います。確かに南野拓実と久保裕也はいます。しかし、興梠のような裏にも抜け出せる、ポストプレーもできる、そして若手選手をキチンと活かせる選手を使うことで、チーム力はグッと上がると思うのです。

オーバーエイジの選手は、若手に経験を伝えるという役割も担ってくれるでしょう。そして五輪チームの選手たちがフル代表に召集されたとき、戸惑うことも少なくなると思いますし、知っている選手がいると馴染みやすいとも思います。

ではどうして「FWを呼んだほうがいいか」という議論があると言ったのか。それはもし今の第一候補になっている選手が行けない事態になっても、誰か他の選手を呼んだほうがいいのかどうかということです。

経験を持ち、ポストプレーができて前線の起点になれる、という選手を僕は入れるべきだと思います。そうやってチームを強化して、1試合でも多く五輪で試合をして、若手選手たちの成熟を助けてあげてほしい。

もし、第一候補が行けないということになったら、うってつけの選手がいるんですよ。先週末の試合でゴールを取っていました。経験という意味では第一人者。ポストプレーの巧さも光ります。いつも努力し続ける姿は若手の手本にもなるでしょう。日本代表のためなら、いつでも力になってくれそうな人――49歳になってなお輝き続ける大舞台に強い選手が。