5月に海上保安庁の調査により、南海トラフ周辺に巨大地震発生の危険性があることが発表された矢先の6月16日、北海道でマグニチュード5.3の地震が発生。巨大地震の危険性が高くないエリアと認識されていた北海道での地震発生に、改めて日本には地震のリスクが常に付きまとうものだと再認識させられた方も多いのではないでしょうか。そんな中、MAG2NEWSでは今回の地震の可能性を事前に予測していた2つのメルマガをご紹介いたします。

道南を震源とした地震…函館市で震度6弱

16日午後2時21分ころ、北海道南部の内浦湾を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生した。

震度は、函館市で震度6弱と大きな揺れとなったほか、北海道の七飯町・鹿部町、対岸の青森県大間町・風間浦村でも震度4を観測。なお、この地震による津波はなかった。

地震後に開かれた気象庁の会見によると、今回の震源となった渡島半島付近では、過去に今回と同程度の規模を持った地震が続発したことがあるとのこと。今回もその可能性が考えられると、今後の地震にも注意が必要との見解を示している。

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今回の地震をほぼ的中させたメルマガとは?

今回の震源となった北海道地方は、大規模地震の恐れがある場所として、あまり認識されてなかったエリア。ただ、地震の予知・予測を行う民間団体のなかには、今回の地震をしっかりと予測していたところもあった。

そのひとつが、独自の「短期地震予測」をメルマガ『地震解析ラボの「週間地震予測情報」』を通じて提供している地震解析ラボだ。

地震にともなって発生する電離層擾乱を、VLF電波の観測によって察知し、それに基づいた地震予測を行っている当団体。ここ最近は、北海道・東北エリアで電波の異常がみられる箇所があったことから、6月4日〜6月15日にかけて当該エリアでマグニチュード5.5程度の地震が発生する可能性があると、メルマガ上で予測していた。その結果、発生時期こそ一日だけズレたものの、発生エリア・規模とも予測に成功する格好となった。

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いっぽうで、今回の地震が発生した北海道道南・青森県を、今後の推移を見守るべきエリアとして挙げていたのが、民間による地震予測のパイオニア的存在であるJESEA(地震科学探査機構)。6月15日に配信されたメルマガ『週刊MEGA地震予測』では、道南から東北北部にかけて、地表が他エリアと比べて大きく南方向へ変動していると指摘している。

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先の熊本地震の際もそうだったが、大きな地震があまり起きないとされているエリアでも、起こる時は起きてしまうのが、地震の怖いところ。自分の住んでいる場所は大丈夫だろう……とお思いの方も、これらの地震予測メルマガから得られる情報を参考にして、警戒レベルを少し上げてみてはいかがだろうか。

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出典元:まぐまぐニュース!