赤ちゃんの昼寝が長すぎると夜更かしをすることは、ママなら誰でも痛感している「常識」だが、聖路加国際病院と国立精神・神経医療研究センターらの研究チームが世界で初めて医学的に証明した。

2016年6月9日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に発表した。

赤ちゃんの昼寝が夜の睡眠にどのような影響を及ぼすかについては、各国で研究が行なわれてきたが、ほとんどの研究が母親へのアンケート調査によるもので、睡眠パターンがつくられる1歳半前後を対象に計測機器を用いて調べた研究はなかった。

研究チームは、体の動きを記録する「アクチグラフ」という計測機器を使い、健康な1歳半の男女計50人の腰に装着してもらい、1週間にわたって睡眠の長さや時間帯を調べた。その結果、昼寝が長いほど、また、目覚める時刻が遅いほど、夜に寝る時刻が遅くなり、睡眠時間も短くなることが確認できた。

研究チームでは、「これまでも『幼児は昼寝をしすぎると夜寝なくなる』とか、『遅い時間に寝ると夜更かしをする』といわれてきたが、科学的に証明されてこなかった。今回の研究データを家庭や保育の現場に提供し、昼寝のルール作りに役立てたい」とコメントしている。