仕事に疲れたら自分を甘やかそう。辞めちゃう前に「1分休む」
 好きで始めた仕事のはずなのに、毎日疲れ果てていて、やるべきことにいつも追われている…。考えてみれば笑顔の時間も減っていて、厳しい表情ばかりしている…。

「もう、仕事なんて辞めてしまおうかな…」と悩み始めたときにぴったりの本を見つけました。それは『先生に向いていないかもしれないと思ったときに読む本』。

 小学校の先生が読む雑誌に連載していたコラムをまとめたものですが、先生だけでなく悩めるすべての職業の人が共感できる内容になっているのです。

◆やる気が起こらないのは疲れてるから

 たとえば「やる気が起こらないとき」というテーマでは、「やる気が起こらないのは心と体が疲れているサインだから、無理に自分を鼓舞しない」とある。

 心が疲れているときは、疲れている自分を土台にして考えてしまうため、思考が否定的になるのだとか。だから、まずは「休息をとる」。辞めるかどうかを考えるのは、それからにしようということですね。

 とはいえゆっくりしようとしても、つい、考え事をしてしまうもの。そんなときには、「体と心の感じ方」に焦点を当てるといいと勧めます。

 具体的には、体をゆったりとさせてから、「力が抜けていると気持ちがいいなあ」「ソファがふかふかで気持ちがいいなあ」と、今の自分の肯定的な感覚に目を向けるようにするといいのだとか。

 仕事がら、休んでいても考えごとをしてしまいがちな私としては、これがとてもためになり、実践してとても助けられてます。

◆自分を甘やかしてもいい

 また、人に言うことを聞いてもらえないときは、いきなり要求や注意をするのではなくて、「どうしてそうしたの?」と聞いてみる。耳を傾けて、話し合う中で解決策を探っていくと新しい発見があるかもしれないとヒントを教えてくれています。

 そのほかにも、罪悪感を捨てる方法や、嫌いや苦手といった自分の嫌な感情との付き合い方や人間関係の悩みを解きほぐしてくれたり、「ああすればよかった」と悩み続けそうなことには、「それでよかったんだよ」と自分の決断を受けとめていいと教えたり……。

 実は、私自身が結構頭でっかちなタイプで、失敗をグズグズ考えてしまう傾向にあるので、「それでよかったんだよ」という漫画のコマは特に心に沁みました。イラストを見ることで、「ああ、あれでよかったんだよね」と腑に落とせたと言いますか。

 著者は、27年以上のキャリアを持つ心理カウンセラーの石原加受子(いしはら かずこ)さん。全編に込められた「自分を甘やかしていいんだよ」という温かなメッセージは、思い詰めていた気持ちを知らず知らずのうちに和らげてくれます。

 なにかと頑張ってしまうタイプの女性には強い味方になってくれそうなこの本。かわいらしいイラストもほのぼのとしていて、ベットサイドに置いて毎日寝る前に少しずつ読み進めたい一冊だと思いました。

 手元にあると心強いお守りになってくれるかもしれません。

<TEXT/にらさわあきこ>