【質疑応答】ケガから復帰した選手について手倉森監督「大会を戦い抜けるフィジカルとメンタルが備わっているか」《キリンチャレンジカップ2016》

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▽日本サッカー協会(JFA)は20日、29日に松本平広域公園総合球技場で行われるキリンチャレンジカップ2016のU-23南アフリカ代表戦に向けたU-23日本代表メンバーを発表した。

▽霜田正浩ナショナルチームダイレクターとU-23日本代表を率いる手倉森誠監督が会見に出席し、手倉森監督が質疑応答に応じた。

手倉森誠監督(U-23日本代表)

――今回の試合が行われるアルウィンスタジアムの印象は

「山雅が使用していて、非常に盛り上がっている場所です。雰囲気があり、ただ、風が強い印象があります。代表としては、なかなかいけない地域での試合になりますので、長野の方々に身近に感じてもらえるようなゲームできればと思います」

――最終予選からケガをして復帰した選手が招集されているが、ポジションごとに期待したいところなどは

「ケガから復帰組は全力でできるかどうか。1試合やれるコンディションでは困ります。本大会は連戦です。また、人数も絞られた中での戦いになります。戦い抜けるフィジカルとメンタルが備わっているか。残された期間で、そこまで持っていけるかの計算しなければいけません。それを計算したうえで絞り込んでいきたいと思います」

――橋本拳人選手がDF登録だが、彼の起用方法は

「守備的ボランチから後ろの守備者としてマルチなプレーヤーです。DFに登録していますが、ボランチから下のポジションならばどこでもできます。ガーナ戦で見て、トゥーロンにはいけなかったので、今回トライさせたいと思いました」

――岩波選手のケガの状況は

「現時点で、走り始めていると。7月初旬にもしかしたら練習できるかもとメディカルから報告を受けています。非常に元気にいるようです。そこも待ちながらいたいと思っています」

――中島選手が13番の理由は

「10番に戻ったら、みなさんは完全復帰だと思うでしょう。ただ、まだこの前の試合で15分しか出ていない選手をいきなり戻せません。彼が抜けていた期間に矢島が10番を背負ってガーナ戦もトゥーロンでも良い仕事をしてくれました。今時点で、時系列で言っても矢島が10番です。10番に戻る力を彼には、この試合で表現してもらえればなと思っています」

――今回の試合から1日のメンバー発表まで時間がないが、すでにメンバーは固まっているのか

「私の心理を読まれた質問ですね(笑)試合が終われば時間がない中でのメンバー発表です。ある程度のメンバーの枠組みは、私の中にすでにあります。ただ、復帰組がこうしてJリーグに戻ってきています。そういう選手たちにチャンスを与えるのが自分のやり方かなと。小さな部分ですが、メンバーの差し替えも可能です。少ない日数ですが、そこを考えていきたいと思っています。これまでの五輪チームでも必ず差し替えがありました。ここにいるメンバーは間違いなく、(プレーする)準備、心の準備をしていないといけません」

――今回の試合でオーバーエイジを招集しない意図は

「起用しなかったのは僕の考えです。今Jリーグは、1stステージのの優勝争いの佳境を迎えていて、2ndステージも始まります。6、7月は試合が立て込んでいます。オーバーエイジのコンディションを考慮しました。また、本大会で彼らを交えた時、その時にお披露目したいと思っています。今回の試合が強化試合であって、壮行試合でないと言っているのもそこに関係します。オーバーエイジ組はブラジルに行ってから、そこからでも擦り合わせできるなと自分の中に自信があります」

――オーバーエイジに関しては浦和の興梠選手を3人目の選手として呼ぶ考えがあると言われているが、現在の状況は

「こっちは待っている状況です」

――中島選手をFW登録にしている意図は

「メンバー構成を考えてです。トゥーロンに伊東を連れて行けませんでした。彼をサイドハーフで試したいと思いがあり、中島の能力を考えれば彼はサイドハーフと前線、トップ下ができる選手です。なので今回はFWで登録しています。復帰組にもサイドハーフの役割を与えると、中島がポジションを変える。もともとこのグループは2つのポジションをやれることが条件で活動が始まっています」

――今回の試合で試したい布陣や確認したいところは

「コレクティブさを出さなければいけません。そして守備でのコンパクトさ、攻撃の距離感で、テンポあるサッカーを表現できればなと思っています。システムのオーガナイズは、基本的に4-4-2や4-2-3-1をベースに、ゲームの流れの中で彼らが顔色を変えてくれれば良いなと思っています。機能する布陣でやっていきたいです。とにかくボールも人も動いて。今回は過密なJリーグの合間で行われる試合になりますが、スピードとパワーを出す覚悟を持たなければいけません。マナウスでの初戦は本当に過酷な戦いになると思っています。体力を振り絞らなければいけません。タフさを考えれば、今回は南アフリカを翻弄するほどの活動量をグループで表現してもらいたいなと思っています」

――トゥーロンで苦い経験したと言っていたが、それを踏まえてどこを発揮していきたいか

「トゥーロンの対戦国は、日本以外の国や日本とやる時に顔色を変えます。他の国の若い選手は、試合や対戦相手にによって柔軟性を持って戦える部分を気付かされました。そこは自分たちも身につけなければいけないなと。もちろん、日本のストロングな部分で試合が進めば良いですが、世界との戦いはそんなことはありませんし、南アフリカ戦もそうなるでしょう。攻勢と劣勢を判断して、スピードとパワーを示すとは言いましたが、90分スピードを示すのは無理で、メリハリが必要です。そういうゲームのコントロール力をこのチームに期待したいなと思っています。それができなければ本大会は難しいと言い続けてきました」