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バンコクはショッピングモール天国! ラグジュアリー系から若者をターゲットとしたもの、サブカル色の強い施設など、大小さまざまな商業施設があり、新しい施設も続々と誕生している。そんな星の数ほどあるバンコクの商業施設のなかでも今もっともホットな存在として、注目を集めているのが、サイアム地区の大型商業施設「サイアム・ディスカバリー」だ。「サイアム・ディスカバリー」は、2015年の閉鎖以降、約1年の歳月と日本円で約123億2千万円の費用をかけて、2016年5月28日にリニューアルオープンを果たしたばかり。リニューアルの総合監修は、日本人デザイナー・佐藤オオキ氏が代表を務める、デザイン事務所「nendo」(ネンド)が担当した。

今回、veritaでは、ハードの面でもソフトの面でも、これまでのバンコクの商業施設とは一線を画す、話題の施設に一早く潜入! その様子を、佐藤氏、そして、「サイアム・ディスカバリー」をはじめ、「サイアム・パラゴン」「サイアム・センター」などの商業施設を運営するサイアム・ピアット社の最高経営責任者(CEO)、チャダティップ・チュトラクル氏のインタビューを交えながらレポートしていく。




佐藤氏は、世界を舞台に数々の作品を生み出してきた、デザイナー。『Newsweek』誌の「世界が尊敬する日本人100人」に選出されるなど、世界からの注目度も高いが、今回のように、1棟まるごとといった、大規模なプロジェクトを手がけるのは初めてだったという。
「DISCOVERY=発見」というネーミングのとおり、新しく生まれ変わった「サイアム・ディスカバリー」のテーマは、「体験型商業施設」。「訪れた人に“一緒に遊ぼう”と語りかけてくるような、ワクワクするライフスタイルの提案がいっぱいの商業施設」という、まったく新しいコンセプトの商業施設を作るに当たり、チュトラクル氏が白羽の矢をたてたのが佐藤氏だった。

「常に変化が求められる施設。 “ゴット・オブ・デザイン”である佐藤さんにぜひお願いをしたかったんです」(チュトラクル氏)。また、チュトラクル氏は、「タイ人独自の感覚はあるが、それは特に意識せず、日本やヨーロッパのプロジェクトを手がけるのと同じようにフルスイングして欲しい」(チュトラクル氏)と佐藤氏に依頼。佐藤氏もとくにローカライズは意識しなかったのだとか。
一体どんな施設が誕生したのか──。ワクワク感を胸に、平日も深夜まで若者たちでにぎわうサイアム地区に足を運んだ。

(text by aya hasegawa)


INFO:
サイアム・ディスカバリー 
所在地/Rama I Rd, Pathum Wan, Bangkok 10330,Thailand
営業時間/10:00〜22:00、無休


新生「サイアム・ディスカバリー」(2)|nendo佐藤オオキ氏 インタビューへ続く