【六さんのアムールフットボール】ユーロ2016 〜vol.2〜

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▽イングランドとロシアの一部サポーターが、大会早々乱闘騒ぎを起こした。今イギリス本国では,EU離脱か否かの国民投票が注目を浴びているが、まず、離脱次べきは、UEFAからFA(イングランドサッカー協会)の脱退?が先だろう。結局、今回も反則金でお茶を濁すのが関の山で、抜本的な解決にならない。
[モドリッチに飛び込むサポーター]
▽暴力に対する厳しいレギュレーションを、大会前に徹底し、それを参加国、および観戦予定者に周知すべきだ。暴力、暴動に対するペナルティーは、度合いに応じて無観客試合、勝ち点はく奪、出場停止と、明文化したらいい。チケット購入者にはあらかじめ無効になることも、購入の条件に入れる。スポンサーも含めたサッカーファミリーの連帯責任にしなければ、これからも暴力の再発は頻繁に起こる。ヨーロッパ自体がバックグランドに大きな火種を抱えていることも、忘れてはならない。
[対応するのがスチュワードというのがミソ、大変な仕事だ]
▽イングランドについで、危ないのはトルコとクロアチアのゴール裏である。両チームは初戦、パリで対戦(モドリッチの一発でクロアチアがトルコを1-0下した)したが、大きな騒ぎにはならなかった。トルコサポーターは意気消沈、クロアチアサイドはゴール直後、メインスタンドからピッチに飛び込み選手に抱き着いた輩が一人、後半ゴール裏スタンド中段から発煙筒を炊き、階段に投げ捨てた不埒な奴が一人、どちらも二人に対するセキュリティの、その後の対応に注目したが、そのまま試合を観戦していた。排除すると周辺のサポーターが騒ぎ出すために、お咎めなしである。これが火種になっていく。
[ロシツキー同点ゴールをアシスト]
▽チェコvsクロアチア、後半2-0から1点を返され、チェコが巻き返しに出たとき、クロアチアゴール裏から、多くの発煙筒がピッチに投げ込まれた。黒いTシャツやトレーナーを着た「特定」のグループである。周辺のサポーターが注意をすると、「突撃」を繰り返していた。複数の発煙筒に加え、爆竹も投げ込まれたため、試合は一時中断を余儀なくされた。
[痛い!ロシツキー、自爆の瞬間]
▽流れを変えるために、クロアチアサポーターは意図的に中断をさせたのかもしれないが、その狙いは裏目に出た。終盤、逆にチェコがPKで追いつき、貴重な勝ち点1を獲得した。
[同店となるPKを決めたネチド右 左はクレイチ]
▽試合後、クロアチアの関係者に話を聞いたが、黒模様の若者たちは、クロアチアンマフィアから資金源を供給されて、試合観戦にきているそうだ。ユーロやWCは、バケーションと合わせて楽しむ人が多く、年齢層は30代以上が多数派である。件(くだん)の彼らは10代から20代のように見える。彼らの意図は一体何なのか。単に騒ぐだけが、目的ではないはずだ。サッカー界に潜む深い闇は、FIFAやUEFAトップ連中だけではない。