自分らしいリーダーを目指して――むすめん。白服の決意とこれから
動画投稿サイトから誕生した、男性10人組アイドルユニット・むすめん。を率いるリーダーの白服が、ライブドアニュースに初登場。中野サンプラザ公演を行うことを目標として活動し、2015年8月に達成。現在は47都道府県の全国ツアーと攻めの姿勢を崩さず、次なるステップに向けてまい進中だ。リーダーとしての苦悩、メンバー同士の関係性、はたまた恋愛観やプライベートまでたっぷり語ってもらった。

撮影/すずき大すけ 取材・文/花村扶美 ヘアメイク/大坪真人


動画を投稿した瞬間、人生が動き出した。



――白服さんがニコニコ動画にダンスカバーを初めて投稿したのっていつですか?

7、8年前かな? 最初に投稿したのは、Perfumeのダンスをカバーした動画でした。ミュージックビデオを見てたら振り付けを覚えちゃって、見よう見まねで踊ってたんです(笑)。それに、もともと投稿するつもりで撮ってなくて。

――そうなんですか?

そうなんですけど、当時は練習してないわりに意外と踊れてるんじゃない? 面白い映像が撮れたし、投稿しちゃう?っていうその場の軽いノリで、気づいたらポチっと押してました(笑)。今見ると全然踊れてないんですけどね…。

――大学までダンス未経験者だったって本当ですか?

はい。実は、ちゃんと習い始めたのはこの1年くらいなんです。

――そこから、むすめん。結成までの経緯を教えてください。

2012年に爆笑コメディアンズさんと、ニコニコ生放送のラジオ番組のMCを担当させていただいていて、番組が始まった頃からモーニング娘。の鈴木香音ちゃん推しだっていう話をしていたんですよ。

――ちなみに、香音さんを推すようになったキッカケって?

モーニング娘。に入る前のオーディションの様子がテレビで放送されているのを見て、 “僕はこの子が好きだな”って思ってたんです。自己PRで、ほかの子がダンスや楽器を演奏してるなか、香音ちゃんだけコントをやったんですね。すごく度胸があると思いません? 彼女の好きなところは「笑顔・度胸・歌声」の3つです。この3つがめちゃめちゃ推せる。

――そんな大好きな香音さんから、ラジオの最終回にサプライズでビデオメッセージが届いた。

もう大興奮でした(笑)。で、「『恋愛ハンター』を踊ってください」というメッセージをいただいたんですが、それまではモーニング娘。の曲で踊ったことがなかったけど、これはやるしかない!と。

――人数を集めるのは大変じゃなかったですか?

それよりも、絶対に実現せねば!と使命感のほうが強かったですね。



――2012年5月10日に『男11人で モーニング娘。-恋愛ハンターを踊ってみた』をニコニコ動画に投稿。実際に、香音さんから動画を見た感想はいただけましたか?

モーニング娘。の握手会へ行って、そこで香音ちゃんに「白服と申します、実はこういうビデオメッセージをもらって、動画投稿しました」って報告しました(笑)。そのあともモーニング娘。の曲を踊って投稿するたびに、イベントへ行って「○○踊りました」って伝えてました。「見ましたよ」って言ってもらえるのが、すごくうれしかったのを覚えています。

――白服さんがモーニング娘。のライブや握手会に行ったら、ファンの人に気づかれません?

たまに声をかけてくださる方がいますね。「握手してください」って言われるんですけど、「僕はただのヲタクです」って答えてます(笑)。

――香音さんは5月にモーニング娘。を卒業されましたが、卒業を知ったときは…

本当に頭のなかが真っ白になったというか…。香音ちゃんが卒業する前の……あ、すみません、ハロプロの話を熱く語り出しちゃうんですけど大丈夫ですか?(笑)

――どうぞ続けてください!(笑)

香音ちゃんが卒業する前に、鞘師里保ちゃんという同期のエースだった子が卒業しちゃったんです。それで、もしかしたら香音ちゃんもそう遠くない未来に卒業しちゃうのかなって、なんとなく想像はしてたんですよね。

――あぁ…。

ファンの人は誰だって推しメンの卒業を受け入れなきゃいけない時期が絶対に来るので、覚悟はしていたつもりだったんですけど…。発表された瞬間は、うわぁーマジかーって落ち込んでしまって、2日間くらいTwitterが更新できなくて…。今は、香音ちゃんが選んだ道の先で幸せになってほしいなと思っていますし、香音ちゃんがいなくなってもモーニング娘。を好きな気持ちは変わらないので、これからも応援していこうと思っています。



昔は怒ってばかりだったけど、今は…。



――むすめん。の活動も5年目に突入しましたが、今振り返っていかがですか?

はたから見たら、昨年の中野サンプラザ公演が意外に早く実現したように思われるかもしれないけど、自分たちにとっては3年何カ月の月日は長い道のりだったなって感じます。

――やはり感慨深いものがありましたか?

公演の最後はみんなボロボロ泣いて、何がなんだかわからない状態でした(笑)。中野サンプラザの空間をもっとじっくり味わいたかったですね。でも、まだ1回しかステージに立ててないので、2回目も3回目も立てたらいいなという気持ちはあります。



――中野サンプラザの前後でどのような変化を感じますか?

いちばん違うのは、むすめん。をお仕事にしていくと決めたことですね。今までは会社勤めとむすめん。を両立しながらやってたんですけど、むすめん。一本でやっていこう、プロ意識を持って、今まで以上に頑張っていこうと覚悟したことが大きな変化だと思います。

――リーダーという立場としての変化も感じますか?

ふふふ…あ、すみません、思い出し笑いです。最近メンバーのなかでも同じような話になったんですよ。「白服さんは丸くなったね」って(笑)。

――それまではどうだったんですか?

よく怒ってました(笑)。 “僕が声をかけてできたグループ”という思いもあって、自分のこだわりを前面に出しすぎて、みんなの気持ちをあまり理解してあげられていなかったのかもしれません。今はメンバーからいじられてばっかりです。それが心地いい関係になってますね。

――白服さんのリーダー論みたいなものはあるんですか?

僕は自分に自信がないし、正直、今でも迷いながらやってる部分はあるので、いろんな記事を見て勉強しているところです。ほかのグループのリーダーさんはどういう考えをしてるんだろうって。

――真面目…。

アハハハ。でも、オレについて来い!みたいなタイプのリーダーではないことは確かです(笑)。リーダーとはこうあるべきだ、みたいな理想はあるけど、いろんなタイプのリーダーがいていいんじゃないかと思えるようになって、だいぶ気持ちがラクになりました。

――悩んだときは、メンバーに相談したりするんですか?

僕、仕事の悩みもプライベートの悩みも、誰にも相談しないタイプなんです。たまに苦しいときもあるけど、自分の弱いところを見せたくなくて。昔からそういうところがあるみたいですね。



――現在、初の47都道府県ツアー真っ最中ですが、今年は全国ツアーのほかに、公式ファンクラブが発足したり、テレビ埼玉の冠番組が始まったりと、ますます精力的に活動されていますね。

今まで僕たちはネットを中心に活動をしてきたんですけど、メンバー全員、テレビにも出たいっていう気持ちが強くなってきました。たくさんの人たちにむすめん。を知ってもらいたいから。あと、「カウントダウンTVをご覧のみなさん、こんばんは。むすめん。です!」って言ってみたい(笑)。

――今回のツアーで、むすめん。の絆も強くなりそうですね。

最初は友だちづきあいから始まったグループですけど、お仕事としてやるからには本音を言い合いながら、ときにはぶつかって成長していきたいですね。メンバーと一緒に夢をひとつひとつ叶えていきたいです。

――夢はどんどん膨らんでいきますね。

やりたいことがいっぱいあります。僕が勝手に思ってるだけですけど、むすめん。でミュージカルもやってみたいなぁ、とか。

――未開の地に足を踏み込んで行くよう感覚なんでしょうね。

そうなんですよね。教えてくれる人が誰もいないので(笑)。今は地方にいるファンの方たちにありがとうの気持ちを伝えるために、全国ツアーに集中しています。みんなのもとに行くので待っててくださいね!



目立ちたがり屋だけど、恥ずかしがり屋。



――白服さんのことをもっと知りたいのですが、ご自分の性格を一言でいうと…?

ふふふっ。

――何で笑ったんですか(笑)。以前、ある雑誌で「普段はおとなしいけど、好きなことには熱中しちゃう性格」と言ってましたが。

その通りです。積極性があまりないので、自分から騒ぐタイプじゃないし、ひとりの時間も嫌いじゃないので、興味があるものに没頭しちゃいます。

――「部屋が汚いとメンバーに言われる」ともお話してました。

その通りです、何の間違いもございません(笑)。

――ご自分の長所はどういうところだと思いますか?

長所を挙げるのがすごく苦手なんです。短所のほうがいっぱい出てくるのに…。だからアンケートでは、長所の欄に「なし」って書いちゃいます。どうしても答えなきゃいけないときは、「落ち着いてる」とか「こだわりがある」って書くんですけど、それって「暗い」とか「わがまま」ってことを都合のいいように変換してるだけなので…。もともと考え方がネガティブなんですよね。

――そうなんですか…?

基本的に自分に自信がない人なんです。小さいときから目立ちたがり屋だけど恥ずかしがり屋みたいなところもあったし、今でもそうですね。

――子どもの頃、学芸会で主役をやった経験は?

そういうときも手を上げられない子でした。本当はやりたいのに。誰かが推薦してくれたら「別にいいけど〜」って面倒臭そうな顔をしながら、心のなかではやったー!って喜んでるっていう、ちょっとひねくれた子どもでした(笑)。

――学校のクラスでは中心的なポジションにいたのかと…。

隅っこでおとなしくしてるほうだったと思います。だから、昔の僕を知る人たちは今の僕を見てビックリしているんじゃないですかね(笑)。



――お休みの日は何をして過ごすことが多いですか?

早起きは得意じゃないんですけど、一日を無駄にしたくないので、できるだけ9時か10時には起きるようにしてます。それで映画館へ行ったり。大きなスクリーンで見たいので、やっぱり映画館がいいですね。お仕事が遅い時間に終わっても、ひとりで行ったりします。あとは…ジムに行くことが多いかな。

――ジム通いのおかげで、体重が59kgまで増えたそうですね!

そうなんですが、ツアー中というのもあって、みるみるうちに痩せていっちゃうんです。1日2公演あるので消費カロリーもスゴいし、ごはんを食べるタイミングを逃すこともあったりして…だから今は、体重をキープするのに必死ですね。

――でも最初の頃と比べたら、筋肉はついてきたのでは?

自分では実感がないんですけど、「ガタイがよくなったね」って言われるようになりました。肩回りや胸あたりががっしりしてきたねって。いつか雑誌のグラビアで堂々と脱げることを目標に頑張ってます(笑)。