ル・マン24時間の23時間57分時点で優勝から一転して無念のリタイアとなったトヨタが、惜しくはないがオイシかった件。
泣くなトヨタ!目立っただけマシ!

昨晩は大変面白…ではなく悲しいニュースにクルマ界が揺れていました。ル・マン24時間に参戦していたトヨタが快調にレースを進め、23時間57分時点までトップをキープしていたにも関わらず、最後の最後でクルマが壊れてしまい悲願の優勝を逃したというのです。解説席、ピットのスタッフたちの「勝ったでー」というお祭り気分から一転してのお通夜は、心から大笑…心が締め付けられるような場面でした。

↓実況・解説が高笑いする中で、残り数分で届いた「アイハブノーパワー」のお知らせ!


実況:「トヨタは長年の重荷をようやくおろせますね」
解説:「こんないい場面に立ち会えて恐縮です」
解説:「日本車で日本人ドライバーですからね」
解説:「今年のル・マンは長かったですねぇ」
無線:「アイハブノーパワー!アイハブノーパワー!」
実況:「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

トヨタ陣営の顔www

これ2000年代のホンダF1でよく見た顔やwww

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ただ、あえて慰めるならばすごく目立つ場面で壊れてよかったじゃないか、と。そもそもクルマが走って24時間で壊れるという時点で、まともな製品ではなく、市販車魂を乗せているとは言えないわけです。まず「壊れたら何があってもダメ」というのが耐久レースであり、開始1分で壊れようが、終了3分前で壊れようが一緒。納車初日に壊れたら、近所を1周できてもできなくてもどっちみち「すぐぶっ壊れた!」というクレームにつながるのです。その意味では、すごく目立つ場面で壊れてラッキーだった。

トヨタは23時間57分で壊れたわけではなく、1985年のトヨタ車参戦から31年かけて壊れたのです。31年1分で壊れようが、31年23時間57分で壊れようが大きな差ではありません。いつもよりすごく惜しかったなという気がして悔しいかもしれませんが、「31年かかってもまだル・マンで24時間をトップで走り切れない」という現実には、大きな差はないのです。「すごく惜しかった」わけではなく、「ちょっと惜しかった」。

人為的なミスがなければ失速したクルマではなく、最終的に2位に入ったほうのトヨタが優勝していてもオカシクなかった展開。想定外の悲劇ではなく、現実の範囲内として受け止めたいところ。そもそもモータースポーツでは勝ったと思ったあとにクルマが壊れるなんてことはわりと頻繁にあることで、ヒドイときには「観客に手を振ろうと思ったら、自分でクルマのエンジンを強制的に止めるボタンを間違って押しちゃった。てへぺろ」なんてパターンもあります。

「惜しかった」と「勝った」に天地の差があるのがモータースポーツ。スーパーマリオでゴール直前の穴に落ちて死んだときは「悲劇」とは言わないでしょう。ただの「ミス」です。最後の最後まで何が起きるかわからないアクシデントゲームなのですから、アクシデントを嘆いたり、悲劇のヒロインになっても仕方ないのです。

トヨタに関して言えば、2008年のF1ワールドGP最終戦の最終周での悲劇を思い出します。あのときはトップでチェッカーを受けたブラジル人ドライバーのフェリペ・マッサ(フェラーリ/当時)がワールドチャンピオンをほぼ手中にしていました。しかし、最後の最後で後続を走っていたトヨタのクルマが天候の変化によって失速。トヨタをかわして順位をあげたルイス・ハミルトンが年間ポイントでマッサを逆転することになり、マッサのワールドチャンピオンは手中から逃げていきました。最終周の悲劇はよくあること。以前は「他人をガッカリさせ」たけれど、今回は「自分がガッカリしただけ」で済んだのですから、むしろよかった。

↓ラスト1周で何かが起きるのは悲劇ではなく、ラスト1周で何かが起きるから面白い、だろ!



残り2周でハミルトンが順位を落とす

マッサがトップでチェッカー

このままいけばマッサが年間総合優勝

フェラーリのピットではマッサのオヤジらが大歓喜

しかし、ファイナルラップに雨が強くなる

トヨタのグロックのペースが落ち12秒以上あった差を吐き出す

最終コーナーでトヨタ抜かれる

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ル・マンではたとえトップでチェッカーを受けても、最後の周回…実質的なウィニングランを6分以内に走りきらないといけないというルールがあります。そこで走りきらなければ完走とすらみなされない。途中順位ではなく、走り切ったうえで順位が決まる。その意味では、残念ではありますが、今回のトヨタが「たら」「れば」の段階に至っていないことも事実。壊れるか壊れないかを競うレースで、「壊れた」はタラレバ適用外の事項です。

悲劇ゆえにクローズアップされていますが、トヨタの戦いはル・マンのみではありません。1年をかけて戦う世界耐久選手権(WEC)こそが戦いのステージ。ル・マンなので特別に情緒的な負けになりましたが、ほかのレースで勝ちまくれば世界耐久選手権の年間タイトルという栄誉は得られるわけで、ことさらにル・マンを引きずってもいられないでしょう。

逆パターンで、ル・マンだけ勝っていたとしても、ほかがメタクソなら「弱いチーム」なのです。ル・マンがすべてにはあらず。まさに耐久レースのように、壊れても壊れても壊れても粘り強く、勝つまで頑張ってもらいたいもの。出たり、やめたり、出たり、やめたり、するのではなく出続けること。それだけが勝利への道。やりつづければいつかル・マンで勝つ日もくるでしょう。世界一の一環、として。

↓2014年シーズンにトヨタは世界耐久選手権の製造者タイトル・ドライバーズタイトルの2冠を獲得済み!



この年もル・マンはダメだったけど、ほかのレースではたくさん勝った!そして年間で勝った!

年間で勝てるチームを作りつづければ、そのうちル・マンでも勝つでしょう!

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ル・マンだけ勝っても、ほかで負ければシーズン終了後はお通夜です!