15日、三立新聞網は記事「数字は語る!5月の台湾観光市場、中国本土観光客は減少も他国旅行客は増加」を掲載した。「中国人観光客激減で台湾観光業に大打撃」と騒がれているが、政府統計からは異なる姿が見えてくる。写真は台湾桃園空港。

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2016年6月15日、三立新聞網は記事「数字は語る!5月の台湾観光市場、中国本土観光客は減少も他国旅行客は増加」を掲載した。

先月、蔡英文新政権が誕生した台湾だが、危惧されているのが中国本土との関係だ。「一つの中国」原則を明言しない蔡英文総統に、中国政府は苛立ちを示しており、さまざまな外交的圧力をかけている。その一つとみられるのが観光客の減少で、台湾旅行業界からはツアー用バスの需要や免税店の客が激減したとの悲鳴が上がっている。

中国本土からの観光客は実際、どれだけ減少したのか。ネットユーザー「Brad0104」氏は台湾交通部観光局の資料を使った分析をネット掲示板に投稿している。5月に台湾を訪問した中国本土観光客は前年同期比で約4万5000人の減少となった。しかし日本人が約2万1000人、東南アジアが約1万6000人、韓国が約1万人と増加が続いている。全体では1万6000人の増加だ。この数字をもとに「Brad0104」氏は以下のようにまとめている。

(1)中国本土観光客は70%減と伝えられていたが、少なくとも5月期にはそうした事実はない。
(2)中国本土観光客は減少しているが、その他の国々の観光客は増加。中国以外の観光需要を求める政策は効果を上げている。
(3)5月期の外国人旅行客数は全体で前年同期比1.87%の増加。
(4)特定の業者が「中国人観光客が減った、観光客がいない」と騒ぎ続けているが、いったいどういうことなのだろう?(翻訳・編集/増田聡太郎)