世界の工場として名を馳せた中国の製造業だが、近年は中国から工場を移転させるメーカーが相次いでる。人件費をはじめとするコストが上昇し、中国で生産することのメリットが薄れてしまったためだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界の工場として名を馳せた中国の製造業だが、近年は中国から工場を移転させるメーカーが相次いでる。人件費をはじめとするコストが上昇し、中国で生産することのメリットが薄れてしまったためだ。

 中国メディアの金融界はこのほど、「中国製造業は将来が見えない状況」にあると主張する一方、製造業こそ国家の隆盛に関わる産業であると主張した。

 記事は、国の隆盛における基礎は不動産業ではなく、製造業であると指摘し、「中国の不動産業界がどれだけ発展しても、ぼっ興に向けた中国の夢が叶うことはない」と指摘。それにもかかわらず、中国では多額の資金が不動産市場に流れ込み、土地を含めた不動産価格が高騰、賃料も上昇したことでメーカーの経営を圧迫するようになったと指摘した。

 さらに、中国の製造業者は近年、「生き残ることすら難しい」状況に追い込まれており、破産や倒産したメーカーは数知れないと指摘。特に質の低い製品しか作れないメーカーや、納期どおりに製品を納品できなかったメーカーなど、市場での競争力が劣るメーカーが淘汰されていることを指摘し、「中国製造業は将来が見えない状況」にあると論じた。

 一方で、中国の製造業でもITを活用する動きが加速しており、一部でめざましい成果を挙げるメーカーも現れていることを指摘しつつ、「不動産で国を豊かにすることはできず、世界の強国になるためには製造業を強化する必要がある」と主張。不動産をはじめとする投資に偏重する経済構造を調整し、製造業の強化に向けたさらなる取り組みが必要であると訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)