ジエ、終ってみれば2位に3打差!このコースとの相性はバツグンだ(撮影:上山敬太)

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<ニチレイレディス 最終日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,569ヤード ・パー72)>
 国内女子ツアー『ニチレイレディス』の最終日。トータル10アンダー単独首位の勝みなみを2打差で追う形でティオフを迎えた申ジエ(韓国)。スタートホールの1番で勝がバーディを奪い、いきなり3打差に広げられるも、女子ツアー史上3人目の同一大会3連覇への強い気持ちで逆転。プロの意地をみせつけての勝利となった。
勝みなみ、表彰式では涙をこらえきれず…
 「長い1日でしたが、集中していたおかげで試合が終わってもまだ終わっていないような感じです」。前半9ホールで2つ伸ばしてトーナメントリーダーに立つと、さらに3つ伸ばしてトータル13アンダーに。終盤17番に初ボギーとするも、すでに勝負は決した後。米ツアー時代は最終日に無類の強さを発揮することからつけられた“Final Round Queen”の異名どおりのプレーで、最強アマチュアへの壁として立ちふざがった。
 「逆転する気持ちはつねに持っていました。今日は風もある予報だったし、アマチュアの攻め方よりプロの経験値のほうが勝ると思って臨みました」。逆転の呼び水となったのは5番でのチップインバーディだが、ティショットをフェアウェイ右サイドのバンカーに入れ、2打目はピン方向に木があり狙えない状況だった。だが「グリーン左のエッジ狙いからラフを目標にフェードかけて…」と怪我をせずに10ヤードのアプローチを残すと、3打目に不安を持っていたバンカーショットを待つ勝を尻目に、先に捻じ込みプレッシャーをかけた。勝がボギーとなり、1打差とすると続く6番追い討ちをかけるように8mのチャンスパットを決めて連続バーディ。勝の連続ボギーで順位が入れ替わってからは一度も後続にチャンスを与えなかった。
 ともに出席した表彰式では悔しさから涙を流す勝と言葉をかわすことはなかったが「目と目があってテレパシーではないけど、言葉はかけられたと思います」とジエ。日本人プロでも最終日に“元世界ランク1位”に競り勝てる選手はそうはいない。勝が初めて体験する優勝争いに“最上級の重圧”で応えたジエの経験値は必ずの“最強アマ”の今後の成長の力になることだろう。

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