中国でEC業態が爆発的な普及を見せたのに対し、日本では緩やかな発展に留まっている。中国メディアはしばしば「どうして日本ではECが普及しないのか」という考察記事を掲載してきた。中国メディア・今日頭条が15日に掲載した記事も、その1つだ。(イメージ写真提供:(C)idealphotographer/123RF)

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 中国でEC業態が爆発的な普及を見せたのに対し、日本では緩やかな発展に留まっている。中国メディアはしばしば「どうして日本ではECが普及しないのか」という考察記事を掲載してきた。中国メディア・今日頭条が15日に掲載した記事も、その1つだ。

 「日本人はどうしてオンラインショッピングを好まないのか」と題したこの記事はまず、日本政府が発表したデータとして、昨年1年間にオンラインショッピングを利用した日本人の割合がわずか27%しかいなかったと紹介。3分の2以上の日本人が1年間で1度も利用していないという、中国とは大きく異なる状況であることを伝えた。

 そのうえで、日本人がECを利用しない大きな理由として、日本の百貨店をはじめとする実体店舗がきめ細かい、行き届いたショッピング環境を提供していることを挙げた。また、2つ目の理由として、日本の店舗が実践している「体験式サービス」の強みについても言及。家電販売店に行けば、カメラやパソコンなどありとあらゆる商品を手に取り、試してみることが可能であると説明した。

 そして、象徴的な事例として、「最高級のシアター音響システムを、座って静かに試してみることができる」、「デモ用に設置された高級マッサージ器に座って30分間お試しすることができる」ことなどを挙げて解説している。

 記事はまた、実態店舗がこのような強みを持っていることに加え、その価格がネット上での価格と大差ないことに触れ「これも日本人がオンラインショッピングをする機会が少ない一大原因となっているのだ」と論じた。

 マッサージ機を「お試し」する人が必ずしもマッサージ機の購入を検討しているとは限らないが、「お試しマッサージ機」の存在は消費者を実体店舗に向かわせるポイントの1つであることは間違いなさそうだ。ただし、中国でこのやり方をそっくりそのまま真似ようものなら、「それっ」と多くの市民が群がって収集がつかなくなり、結局使用中止ということになりかねない。「お試し」に対する消費者の行動の差も、ECの普及を巡って日本と中国で大きな違いを生んでいる要因の1つと言えそうである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)idealphotographer/123RF)