将来、中国における日本酒の消費量が急速に増加し、中国人が日本人よりも多く日本酒を飲む時代がやって来るかもしれない。中国メディア・仏山日報は17日、広東省仏山市で日本酒の人気が高まっていることを伝える記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 将来、中国における日本酒の消費量が急速に増加し、中国人が日本人よりも多く日本酒を飲む時代がやって来るかもしれない。中国メディア・仏山日報は17日、広東省仏山市で日本酒の人気が高まっていることを伝える記事を掲載した。

 記事は、5月末に香港で行われた酒の展示イベントに参加した同市の酒業関係者が「日本酒が少なからぬ注目を浴びていた」と語ったことを紹介。現地において日本酒のシェアが顕著に増加し、種類も増えており、将来中国大陸において清酒がトレンドになる可能性もあるとの報道も出ていると伝えた。

 一方、同市内にあるスーパーや日本料理店で「実態調査」を実施したところ、スーパーではワインなどに比べて扱いが小さいほか、現地駐在の日本人向けに多数存在する日本式の居酒屋でも、揃えている日本酒の種類が少ないことが明らかになったとしている。

 ただ、ある居酒屋の従業員が「日本人が日本酒を飲むことが少なく、逆に現地人の間では日本酒がよく出ている」と語ったことを紹介。さらに、現地の人は日本酒のようにスッキリとした味わいの酒を好む傾向にあると分析したことを伝えた。

 記事は、日本酒が中国の「黄酒」を源に発展した、日本を代表する酒であり、透明な色彩と香り、そして爽やかでありふくよかな口当たりを特徴とするため、「炎天下の夏の日に試してみたいお酒である」と説明。日本料理と抜群の相性であること、最近では女性でも飲みやすいようにアルコール度を抑えたスパークリング日本酒も人気を集めていること、日本酒の質の見分け方などについて併せて紹介した。

 記事によると、現地在住の日本人は焼酎を飲むことが多いのだという。確かに、日本においても日本酒は「酒好き」がこだわりを持って飲み、1人や少人数で静かに楽しむイメージが先行する。大勢での飲み会で日本酒を注文するケースは、ビールや焼酎に比べると少ないのではないだろうか。中国の場合は日本酒の絶対数が少なく、どうしても価格が焼酎をはじめとする現地の酒に比べて高くなってしまうという理由もありそうだ。

 中国で日本酒が飲まれ始めている、という傾向は決して仏山市だけの話ではないようである。すっきりとした飲み口、繊細な味わいを持つ日本酒は、今後ますます多くの中国人の喉を楽しませることになりそうだ。米の種類、気候風土といった条件が整わないと難しいかもしれないが、いつか「中国産の日本酒」が世間を賑わせる日もやって来るだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)