『Pokémon GO』開発者語る──もうすぐぼくらは、ポケモンを現実世界でゲットできる

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町へ出よう、ポケモンをすべてゲットしよう。開発を手がけるナイアンティックのオフィスで、スマートフォン向けゲーム「Pokemon Go」がどんな内容になるのかを訊いてきた。

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もうすぐ、世界はあなたの遊び場になる。『Pokémon GO』は株式会社ポケモン、任天堂、ナイアンティックが共同で開発したモバイルゲームで、今夏、iOS・Android OS向けにリリースされることになっている。

先日、『WIRED』US版ではナイアンティックのオフィスを訪れ、この拡張現実(AR)ゲームでプレイヤーがモンスターを捕獲し、実際の街のランドマークでそれらを戦わせるデモを見せてもらった。ポケモン1作目がリリースされてからこの20年の間、子どもたちは皆、現実世界をポケモンとともに冒険することを夢見たはずだ。そして、Pokémon GOでその夢が実現したといっても過言ではない。

2013年に初めてニンテンドー3DS用として発売された『ポケットモンスターX・Y』は14年4月の時点でも1,200万本の売上げを達成しているが、もちろん誰もが3DSを持っているわけではなく、スマートフォンユーザーははるかに多く存在する。

世界中の「イングレス」プレイヤーのおかげで

ナイアンティックはもともとグーグル内の一部署で、昨年末に独立をした。世界中でヒットしているGPS対応のARゲーム「イングレス」を開発している。

Pokémon GOでは2種類の「エリア」が設定されている。そのうち「ポケストップ」では、プレイヤーはモンスターボールなどの新しいアイテムを取得しモンスターを捕獲できる。もうひとつのエリア「ジム」では、他プレイヤーのポケモンと戦える。

例えば、ナイアンティックのサンフランシスコオフィスは「ポケストップ」になっていて、 その近くにある公園の芝生広場に突き刺さったようなインスタレーションアート「Cupid’s Span」は、「ジム」になっていた。

ナイアンティックのCEO、ジョン・ハンケは次のように言う。

「スリランカの農村部からマンハッタンのダウンタウンまで、世界中のコミュニティーにはそれぞれ地元の人たちが好きな場所、誇りに思っている場所があるんです」

「イングレスによるクラウドソーシングによって、そうした場所が調査されたわけです」

イングレスで「ポータル」として指定されている地点は、いまや1,500万にもなる。図書館、博物館、歴史的な場所、彫像、パブリックアートワークといったそれらのランドマークが、Pokémon GOではポケストップやジムとして使われるわけだ。

各地のデータを集めてくれたイングレスプレイヤーたちのおかげでPokémon GOはそのスタートから「ロケットスタート」を迎えられる。ちなみに、先週末カリフォルニアのマウントディアブロで登山をしていたハンケは、その途中でポケストップやジムになっているピースマーカー(山頂の基準点)やトレイルマーカー(道標)を見つけた。

ポケモン、ゲットだぜ!

Pokémon GOを起動し画面上の地図を見てみた。世界はすべて、ポケモンで満たされている。いざ、ポケモンを捕まえてみよう!

水棲タイプのポケモンは湖や川、海に。草タイプのポケモンは公園に。ポケモンの住処は世界をそのまま反映している。

プレイヤーの最終目標の1つが、ポケモン図鑑をコンプリートすることだ。画面上の地図に表示されたアイコンまで実際に歩いていくと、そこにはポケモンが待ち伏せていて「ゲット」できる。

3DS版であればモンスター捕獲に至るまで、ときに冗長な戦いが必要だ。しかし、Pokémon GOではよりシンプルなアプローチが取り入れられた。モンスターと遭遇したら、スマホの画面上でモンスターボールを弾いて捕獲するのだ。

ゲーム開始時、プレイヤーは複数のなかから所属したいチームを1つ選ぶ。収集したポケモンをジムに配置し、チーム同士でジムを奪い合う。

イングレスをやったことがない人でも

Pokémon GOを詳しく知るための、もう1つのパズルのピースが「Pokémon GO Plus」だ。Bluetooth接続するタイプのウェアラブルデヴァイスで、これを持ち歩けばスマートフォンを見続けずに済む。「そう、頭を下げて歩き回る必要はないのです」と、ハンケも言う。

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「ポケストップやポケモンに近づくと、点滅し振動します。アイテムを取得し、ポケモンを捕獲することもできます。スマホを見ることなく、毎朝の通勤中に使えます」

このゲームの鍵は、歩き回ることにある。ゲーム中で発見したポケモンの卵は、プレイヤーが時間をかけてウォーキングすることで孵化する。

「毎日の散歩のインセンティヴとしてイングレスを使っている人たちがいますが、このゲームは、言ってみれば『ギーク向けFitbit』なのです」

ハンケは、(イングレス経験者以外の)新たなプレイヤーが簡単に始められる何かが必要だと考えている。イングレスというゲームは「チーム戦」なので、新規プレイヤーにとってはハードルが高いのだ。Pokémon GOでは、もう少し初心者向けのきっかけづくりが欠かせないのだ。