李登輝氏、「台湾はすでに独立」  人々に団結呼びかけ

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(台北 18日 中央社)李登輝元総統は17日、台北教育大学(台北市)で行った講演で、「私はこれまで台湾独立を主張したことはない。なぜなら、台湾はすでに実質的に独立しているからだ」と語った。

李氏は、台湾では現在8割以上の人々が、台湾と中国大陸の関係について「現状維持」を望んでいると指摘。台湾の現状とはつまり、中国大陸に隷属せず、独立している状態で、台湾にある中華民国と中華人民共和国はそれぞれ別の存在だとした。

また、独立しているか否かという結論の出ない「神学的論争」は意味がなく、対立を激化させるだけだと述べ、国のトップが、中国大陸との統一を目指す人々と独立派の対立を放任あるいは助長することは、非常に無責任な行為だと持論を語った。

その上で李氏は、台湾の人々は独立と統一をめぐる課題を乗り越えなければならず、最も重要なことは、台湾のアイデンティティーを強化することだと主張。この新たな基礎によって、初めてエスニック・グループ間の矛盾を解消できるとした。

(呂欣ケイ/編集:杉野浩司)