中国メディア・経済網は16日、高級な食材として世界的に有名である日本のブランド牛肉について、その飼育方法や厳しい管理体制などについて紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・経済網は16日、高級な食材として世界的に有名である日本のブランド牛肉について、その飼育方法や厳しい管理体制などについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、数ある日本の和牛ブランドの中でもトップクラスに位置付けられる松阪牛の故郷・三重県松阪市で松坂牛を飼育するベテラン業者を取材したことを紹介。一般的な牛肉は雄牛が用いられるのに対して松坂牛は雌牛が食用とされ、出荷時の体重も他の肉牛より少ない一方で、その肉質が他者とは比べ物にならないほど素晴らしいとした。

 また、生後10カ月以降は青草を食べさせないこと、20カ月以降はたまに日光浴させる以外は基本的に牛舎に閉じ込めておき、飼料は大麦や豆かす、トウモロコシ粉などを主とした肥育専用のものとすることなどを説明した。そして、牛の食欲や性格に合わせて飼料の配合バランスを変えるという、「完全に個人の経験が頼り」の作業もあることを紹介した。

 さらに、高いランクの松坂牛として出荷できるよう、牛の角などの美観を整えるほか、食欲増進と肉質を柔らかにする目的で牛にビールを与えたり、音楽やマッサージで牛のストレスを和らげるといった手間もかけることを伝えた。

 記事は、近年1万2000頭前後、出荷数400頭足らずという飼育規模が保たれ、その品質と価値が維持されている松坂牛には、厳しい品質管理体制が敷かれているとも紹介。1頭ごとに血統や出生日、飼育業者名、処理後のDNA情報、流通ルートなどを示す固有番号が記録されており、その安全性やブランドの正統性が保証されているとした。

 また、取材を申し込む際に三重県の広報担当者が積極的に対応してくれた一方で、検疫当局からは「日本に2週間以上滞在していること、服やカメラなどは日本で3カ月以上使用していること」といった厳しい要求が出されたほか、牛舎付近では防護服や長靴、ゴム手袋の着用が求められたと説明。「その防疫、品質の安全に対する管理ぶりを伺い知ることができた」と評している。

 一般消費者の前に姿を見せる時にはすでに「さし」の入った見事な肉の状態になっており、それまでにかけられた手間暇を知ることは難しい。価値の高い松坂牛が、一体どうやって、どのようなこだわりを持って育てられているか。それを広く認知してもらうための宣伝活動が大切だ。現場を見てもらうことは、自分たちが誠実かつ真剣に取り組んでいるという自信の表れと言える。ずさんな管理や不正を働いていては、そのようなことはできないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)