17日、環球時報は、「中国北京の地盤沈下が加速している」と伝える米メディアの記事を紹介した。写真は北京。

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2016年6月17日、環球時報は、「中国北京の地盤沈下が加速している」と伝える米メディアの記事を紹介した。

水不足が問題となっている北京では、地下水をくみ上げて2000万人余りに供給している。しかし、これによって引き起こされる地盤沈下や土地のゆがみで鉄道や建物がリスクにさらされることも多い。北京と天津、上海を結ぶ高速鉄道は北京東部の地盤沈下地域を通っており、専門家の間からは状況が悪化すれば鉄道の安全運行に深刻な影響を来たすとの指摘が出ている。

北京の地盤沈下の加速は人工衛星の画像で示されている。北京で使用される水の3分の2は地下水をくみ上げたものだ。2003年から11年にかけて中心エリアの地盤は年平均10ミリのスピードで沈んだが、北西部の昌平区や北東の順義区、南東の通州区ではその6〜8倍の速さで沈下が起きた地域もある。さらに朝陽区では年110ミリに上った場所も見られた。

この問題に関し、スペイン・アリカンテ大学の工学部教授は「最大の問題はスピードの加速ではない」と述べ、不均衡な沈下によってより大きな危険がもたらされるとの見解を示した。同教授は「建物を支える地盤の一部で沈下が起きた場合、ゆがみが生じて建物が破損する恐れもある」と述べ、北京の主要施設を対象に行っている影響度調査の結果を来年発表すると語った。(翻訳・編集/野谷)