重さも価格も半分になった、歩行支援パワードスーツ

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パワードスーツ「Phoenix」は、下半身麻痺の人々へ向けて開発された製品だ。価格や重量を従来の約半分に抑えることができた秘密は、「人間の模倣」にあった。

このパワードスーツを使えば、下半身に麻痺がある人でも歩けるようになる。それも、比較的低価格で。

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「Phoenix」を設計したのは、カリフォルニア州に本拠を置くSuitX。4万ドルという価格は、同様の歩行支援ツールと比べて約半分だ。重量も12.2kgで、従来の製品の半分となっている。

SuitXを設立したのは、カリフォルニア大学バークレー校教授のホマユーン・カゼルーニだ(彼は以前には、90kgの物体を運べるパワードスーツ「HULC」(日本語版記事)を開発している)。

カゼルーニ氏は、Phoenixのコストや重量を削減できた秘密は「人間を模倣した構造」にあると説明する。ほとんどのパワードスーツは、関節ごとにモーターが取り付けられて動力を生み出すのに対し、Phoenixでは腰の部分に2個のモーターがあるだけだ。

膝にはアクチュエイターではなく、代わりに蝶番が取り付けられている。装着者が立つと固定され、脚が自由な状態のときは緩むものだ。「人間の膝は、歩くときに動力を必要としないのです」とカゼルーニ氏は言う。

スーツの動きは、Android OS対応のスマートフォンアプリで調整できる。「このアプリを使うことで、医師はスーツの速度や動き方を調整できます」と彼は言う。「装着者がこれまでにどうスーツを使ってきたかという履歴も確認できます」

Phoenixを使って移動できる速度は時速約1.8kmで、1回の充電で約4時間稼働する。階段を上るといった動きはまだできないが、これまで独力では歩けなかった人々に「行動の自由」を提供していることは間違いない。