蜂の巣に見られるような六角形を連続させたハニカム構造を利用し、これまでにない破れにくさを実現するとともに、性器にしっかりフィットさせることで性的快感をアップさせることにも成功した次世代コンドームが「LELO HEX」です。

LELO HEX - The Worlds First Re-Engineered Condom | Indiegogo

https://www.indiegogo.com/projects/lelo-hex-the-world-s-first-re-engineered-condom/

SF映画のような近未来的な雰囲気でコンドーム「LELO HEX」が紹介されるムービーは以下から。

LELO HEX: A Closer Look on Vimeo

過去70年で大きな進歩がなかったコンドームを構造から見直した、新世代のコンドームとも呼べるのが「LELO HEX」です。広がりを見せる危険な性感染症に歯止めをかけるアイテムになると見られています。



LELO HEXは既存のコンドームに比べ「性的快感をアップさせている」「滑りにくくなっている」「強度が増している」という3点が大きな特徴。



LELO HEXの強度がいかに高いかということは以下から確認可能。左がノーマルのコンドームをグラスにかぶせたもの、右がLELO HEXをグラスにかぶせたものです。ぶすっと針を刺すと……



ノーマルのコンドームはすぐに穴を中心にコンドームが裂けてしまいましたが、LELO HEXは針を抜いても穴が最小限にとどまっています。



ブスブスと針を刺し続けてもコンドームが大きく裂けてしまうことはありませんでした。なお、画像をクリックすると実際にコンドームに針を刺す様子をGIFアニメーションで確認できます。



これは蜂の巣のような六角形の構造をコンドームに組み入れているため。炭素原子1個分という驚異的な薄さで鉄の100倍の強度を持つ「グラフェン」という素材の構造をラテックス・コンドームに組み込んでおり、個別の小さな構造が連続することで強度を上げ、衝撃が最小限にとどめられるようになっています。



また、網目構造はコンドームを体にしっかりフィットさせるので、使用しているうちにコンドームが外れてしまうことがなく、性的快感もアップするとのこと。



350個の六角構造は、それぞれ「HEX web」と呼ばれる0.055mmの網状と0.045mmのラテックス製パネルが組み合わされたもので、これまでにない付け心地を使用者に与えます。



パッケージはこんな感じ。



性感を失わずに性感染症などを防ぐコンドームの開発は近年大きな注目を集めており、Microsoftの創業者ビル・ゲイツは2013年に次世代コンドームの開発に対して100万ドルの出資援助を発表しています。「超高強度ヒドロゲル」という新素材を使ったコンドームも開発されていますが、「新素材で10年後に完成するコンドームではなく、今ある素材で強度の高いコンドームを」ということで開発されたのがLELO HEXというわけです。



なお、2015年にHIVに感染していることを発表した俳優のチャーリー・シーンはLELO HEXの親善大使となっています。



LELO HEXはクラウドファンディングプラットフォームのIndiegogoで出資を募っているところで、目標額1万2000ドル(約125万円)のところ、既に14万ドル(約1460万円)以上を集めています。12個入りのLELO HEXを1箱ゲットするには14ドル(約1460円)が必要で、出資額を増やすとゲットできる箱の数が増えていきます。発送は全世界に対応しているとのことですが、国によっては認可がとれずキャンセルされたり、税金分の価格が追加される可能性がある点には注意が必要です。

LELO HEX - The Worlds First Re-Engineered Condom | Indiegogo

https://www.indiegogo.com/projects/lelo-hex-the-world-s-first-re-engineered-condom/