リオデジャネイロ五輪がアメリカ大統領選挙のトバッチリを受けた。

 大会の目玉の一つに、112年ぶりに正式競技に復活するゴルフがある。その会場となるゴルフコースが公開されたのだが、キナ臭い政治的な空気も漂っていた。
 「第一印象はフェアウエーが狭いこと。さらに建物や木々など風を遮るものがなく、かなり難しいコースと言えます」(現地特派記者)

 ギル・ハンス氏なる設計者が荒野だった土地を短期間で緑の五輪競技会場に造り替えたわけだが、キナ臭い空気の源は、氏の周辺にあるようだ。ハンス氏のビジネスパートナーが、アメリカ大統領選で共和党代表の座を勝ち取ったドナルド・トランプ氏なのだ。
 「トランプ氏の中南米批判や人種差別発言に反発し、五輪ゴルフのスポンサーに名乗りを上げていた企業が難色を示し出したのです。主催者側は収拾に追われています」(同)

 そもそも、トランプ氏はゴルフ界との関わりが深い。'17年に開催される全米女子オープン会場の『ナショナルニュージャージー』、全米シニアプロ会場の『ナショナルバーモント』などはトランプ氏所有のゴルフ場。さらに古い話では、人気低迷に喘いでいた'06年の米女子ツアー最終戦で、賞金100万ドルをポンと出したこともあった。
 「去年10月、トランプ氏が所有するゴルフ場で行われる予定だった『PGAグランドスラム』が中止に追い込まれました。メキシコ移民に対する差別発言による影響です」(専門誌記者)

 ゴルフはその競技の性質上、1日で勝敗が決まらない。そのため、指名テレビ局に密着させ、他競技の合間に有名選手、メダル争いの場面を挟む放送形式が予定されている。つまり負担の多いテレビ中継を、日本の放送局が担当させられるようなのだ。おまけにトッププロたちは五輪よりメジャー優先で、不参加を表明する者も後を絶たない。
 「次の東京五輪があるので、日本企業はリオのゴルフ中継に出資を頼まれても拒否できないでしょう」(同)

 トランプ氏のせいで、日本もとんだトバッチリ?