Instagramで売りに出される銃と、ソーシャルメディアのモラル

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「InstagramやFacebookで銃販売が気軽に行われている」。米フロリダ州オーランドでの銃乱射事件後の米上院議会での指摘を受けて、インスタグラムはハッシュタグ「#gunsforsale」のついた写真を消去したが、問題はそれで収まるほど単純ではない。

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フロリダ州オーランドで起きたテロ事件を受け、民主党の上院議員たちは、実効性のある規制措置に向けた取り組みを議会に促すために「フィリバスター」(非常に長い演説を行うこと)を展開した

この演説は、複数の民主党議員によって6月15日の午後(現地時間)を通して行われた。コネティカット州選出のクリス・マーフィー上院議員などが次々と演説を行ったあと、マサチューセッツ州選出のエド・マーキー議員が登壇した。

マーキー議員は、「FacebookInstagramなどのインターネットサイトにおける銃の販売を規制する必要がある」と主張したうえで、次のように指摘した。「現状では、『AK-47』や『AR-15』とネット上で検索すれば、あるいは『#gunsforsale』とInstagramで検索するだけでも、販売されている銃を見つけることができます」

マーキー議員の演説のあとで『WIRED』US版編集部がInstagramで「#gunsforsale」と検索したところ、8,000件近い投稿が表示された。そのなかにはあらゆる種類の銃が含まれていた。だがそのとき、『WIRED』US版のオフィスにあるコンピューターの検索結果が、目の前で突然変化し始めた。検索にヒットする投稿の数が減少し始め、ついに完全になくなったのだ。

少し経ってから、「『#gunsforsale』というハッシュタグのついた投稿は、その内容がInstagramのガイドラインに準拠していないとの指摘を受けたため、現在表示されません」という但し書きが画面に現れた。

インスタグラムとその親会社であるフェイスブックは何も述べていないが、マーキー議員がInstagramの不正利用の現状に光を当てたことから、インスタグラムはそうした利用を阻止するべく動き出したようだ。

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フェイスブックの担当者は、『WIRED』US版に宛てた声明のなかで次のように述べた。「グループ内であれ、プロフィール上であれ、ページ上であれ、規制された物品の個人売買を奨励するような投稿を発見すれば削除しています。Instagramについても同様のポリシーをもっており、銃の販売を告知するような投稿は許可していません」

だが、(「#gunsforsale」のついた写真が削除されたいまでも)「#guns」「#forsale」「#ak47」「#ar15」といったタグを組み合わせて少し検索するだけで、明らかに許可のない銃の販売を行っているユーザーの投稿や、取引を申し出るコメントが表示される。

こうした投稿は、Instagramの利用規約には違反している。だが、ほかのユーザーからの報告がない限り、あるいは今回のように議会などで取り上げられない限り、これらの投稿が削除されることはないだろう。

ソーシャルメディアが規制をユーザーの手に委ねるのではなく、自ら行うべき時が来ているのである。

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