中国メディア・光明網は14日、日本のネット言論について「Facebookは喜びの海、掲示板は火炎地獄」と紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 中国メディア・光明網は14日、日本のネット言論について「Facebookは喜びの海、掲示板は火炎地獄」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本のネット上における他人に対する批判の論調で見られる傾向について説明。「お前はバカだ」といったような生易しいものではなく、「知能が低すぎる」などの強い罵倒のほか、相手の人格さらには存在自体について罵り侮辱するケースが目立つとした。また、公的な人物に対して「自分の考えに合わない限り、相手が謝罪するまで罵り続ける」とし、このような状況を解消すべくネットの環境を整頓すべきであるとの意見も出ていると紹介している。

 そのうえで、「実は、日本のネット上における罵倒合戦を解決する方法はとてもシンプルなのだ」として、その「秘策」が「実名制を採用すること」であると説明。日本では基本的にFacebookが実名アカウントで利用されていると紹介したうえで、実名制ゆえに「見たところ一面喜びの海のようであり、コメントもみな積極的で前向きなものである」とした。

 一方、匿名掲示板にアクセスしてみると「喜びの海」から一変し、「(Facebookに書かれものと)同じ内容、同じ人に対するコメントがすべてネガティブなのだ」と紹介。ネット上でも実名制を実施することにより「日本人は社会ステータスの呪縛から逃げ出すことができなくなる。他人への批判をしないうえ、他人に共感されることを望み、孤立や集団からの逸脱をとても恐れるようになる」と論じた。

 そして最後に「こんな日本人について、あなたは哀れと思うだろうか、それとも偽善的と思うだろうか」と問いかけている。

 確かに、中国のSNSサイト・微博(ウェイボー)では実名をアカウントにしたユーザーが少なからず存在すると同時に、自分の思っていることをストレートに発言する傾向があるように思える。閲覧をフォロワーに限定するといった措置を取るユーザーもあまり多くない。

 誰でも見られるオープンな状態で本名を使い、特定の相手に対して自分の意見を発するというのは、日本のネット社会では考えにくいことだ。そこにはプライバシーの意識があると同時に、オープンにしてしまえば言いたいことを言えなくなるという意識が働いているのである。日本人がネット上で「本音」を漏らせるのは、自分の名前や素性を隠した時だけ。それを知った中国の人たち、いや世界の多くの人たちは「なんと窮屈な社会なのか」と思うのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)