15日、河南省の村民が工場の汚染を告発し、県政府は電力供給停止を約束した。企業の汚染に対する抗議活動は中国では珍しくはないが、今回は意外な事実が判明したという。資料写真。

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2016年6月15日、澎湃新聞によると、河南省の村民が工場の汚染を告発し、県政府は電力供給停止を約束した。

先日、中国のネットに投稿された「河南省南陽市の農村に汚染、がん患者が多数」との書き込みが注目を集めた。河南省南陽市社旗県望東庄村では陶磁器メーカーの工場が排出した汚染物質によって、近隣の住民ががんや肺気腫、胆結石などの病に悩まされてきたという。汚染によって近隣住民が次々と重病を患う、いわゆる「がん村」になってしまった。村民たちは県政府に工場閉鎖を求めて交渉。政府は6月1日までに工場への電力供給をストップし、操業を中止させると約束した。

現地政府に書き込みの内容が事実かどうかについて確認したところ、村民たちとの交渉と閉鎖の約束は事実だと確認された。ただし工場の汚染が原因でがんが多発しているかどうかは不明だという。望東庄村では2001年から12、3人ががんに罹患したが、その罹患率は全国平均を下回る。陶磁器工場は環境アセスメントを経て建設されたもので違法性はない。また、村の井戸水からは基準値を超えた大腸菌が確認されたが、工場の影響ではなく生活ごみの影響と推測されている。より深い地点から安全な水を汲み上げられるよう、新たな井戸を掘削する予定だ。企業による違法な環境汚染は認められなかったわけだが、近隣住民をなだめることを優先したという。(翻訳・編集/増田聡太郎)