夜のタイムアタックに向かうTOYOTA TS050 HYBRID(5号車)

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今週末行われる世界3大自動車レースの1つ、「ル・マン24時間レース」の予選が、6月15日と16日の2日間行われ、TOYOTA GAZOO Racingから参戦する2台のTS050 HYBRIDは、小林可夢偉の6号車が3番グリッド、中嶋一貴の5号車が4番グリッドを獲得し、セカンドローを独占した。

 【写真を見る】夜、そして雨という悪条件の中、タイムアタックに挑むTS050 HYBRID

第84回ル・マン24時間レースの予選2日目、サルト・サーキットは朝から不順な天候に見舞われた。夜に入って一時的に雨脚が強くなり、公式予選第3回目のセッションが約1時間に渡って中断されたにもかかわらず、押し寄せた多くの観客は深夜までサルト・サーキットに留まった。

公式予選2回目は午後7時から2時間、最終の公式予選3回目は午後10時から2時間に渡り行われた。しかし、予選3回目が始まって15分ほど経過したころ雨脚が強くなり、走行に支障が出るほどに。主催者は赤旗を提示してセッションは一時中断。

天候が回復したのは午後11時を過ぎてから。ほとんどのクルマが再びコースに飛び出して行ったが、コースは雨で濡れ、更に幾つかのコーナーでは、霧で視界が遮られる程だった。とてもタイムアタックをする状況ではなく、各車はレースに向けての最後の確認作業に終始した。2台のTS050 HYBRIDは濡れた路面でミシュラン・ウエットタイヤの手応えを確かめるために走行を続け、最後には#6号車をドライブする小林可夢偉がこのセッションのトップタイムを出して気を吐いた。

深夜0時に2日間に渡って行われた予選が終了、公式予選1回目に記録されたタイムが公式な予選結果となった。ポールポジションは3分19秒733のタイムを記録したポルシェ2号車の手に渡った。

TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDも、公式予選1回目で記録したタイムが予選タイムとして正式に記録された。6号車はステファン・サラザンが記録した3分20秒737、5号車がアンソニー・デビッドソンによって記録された3分21秒903で、それぞれ3番手、4番手のグリッドを獲得するに十分なタイムだった。

2日間に渡る公式練習走行、公式予選を終え、TOYOTA GAZOO Racingは自信を持って決勝レースを迎える準備を整えた。レースは6月18日(土)午後3時(日本時間22時)に24時間の長い戦いの火蓋を切る。【東京ウォーカー】