日本時間16日、マイアミマーリンズ・イチローは敵地パドレス戦においてピート・ローズ氏が持つ歴代最多安打記録(4256安打)を抜く、日米通算4257安打を達成した。

すると同夜、テレビ朝日「報道ステーション」では、野球解説者で現役時代は天才打者と呼ばれた前田智徳氏が解説に登場、イチローの"すごさ"を語った。

「速いストレートをしっかり捉えているところが素晴らしい」と切り出した前田氏は、年齢とともに速い球に対する反応は鈍化するとしながらも、イチローに限っては「ずっと続けているトレーニングに大きな効果がある」と説明した。

そのトレーニングとは、柔軟性や関節可動域、瞬発力などが向上することから昨今多くのアスリートが取り入れている「初動負荷トレーニング」というもの。「このトレーニングを積み重ねることによって今の対応力が維持できている」という前田氏は自身も「アキレス腱を切った時、辿り着いたトレーニングなんですけど、イチロー選手の場合は大きなケガを25年間しなくても辿り着いて今も継続している」と続けた。

ここで寺川俊平アナが「自分で続けてケガなくやってきてヒットを積み重ねている」と前田氏のコメントを要約すると、同氏は「(自分とは)これだけ違うんですね」としみじみ。これには富川悠太アナも「天才と言われた前田さんですから」とフォローをするも、前田氏は「私に(イチローを)語る資格はございません」とどこまでも低姿勢だった。