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山田養蜂場は6月16日、同社の研究助成制度を活用した京都府立医科大学大学院・丸中良典教授の臨床研究において、ブラジル産プロポリスの摂取が2型糖尿病患者の腎症の進行を遅らせる可能性があることを確認したと発表した。

「糖尿病アトラス第7版 2015」によると、世界の糖尿病有病者数は4億1500万人にのぼるとされており、日本の患者数も約950万人にも達している。さらに、糖尿病予備群と呼ばれる約1,100万人と合わせると、その数は2,000万人以上にものぼると推計されている。

糖尿病には「1型」と「2型が」あり、9割以上は2型糖尿病とされている。ほとんどの糖尿病には自覚症状はないが、気付かないうちにさまざまな合併症が引き起こされ、特に多い3大合併症の一つに「腎症」がある。腎症の症状が進行するにつれて徐々に腎機能が低下し、老廃物を十分に排せつできなくなり、やがて腎不全に陥る。一度慢性腎不全になると、腎機能の回復は不可能となり、人工透析が必要になるという。

さらに糖尿病性腎症には特効薬がないため、治療は食事療法と運動療法による血糖値や血圧の管理が基本となる。だが、それだけでは症状の悪化を防ぎきれないという現実がある。

2型糖尿病の初期段階では、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)になる。過去に丸中教授が行った基礎研究において、ブラジル産プロポリスがインスリン抵抗性の悪化を防ぐことが明らかになっていた。

同社は今回、「ミツバチ産品を扱う企業として、ブラジル産プロポリスが、2型糖尿病患者のインスリン抵抗性や合併症悪化を本当に遅らせるのかを確認すべく、この臨床研究に助成」したという。

試験は35〜80歳の2型糖尿病患者80名を対象に行われた。患者は2グループに分けられ、一方のグループは「ブラジル産プロポリス226.8(カプセル3粒)を、もう一方は「プラセボ(偽薬)」を飲用。食事療法や運動療法と併せ、8週間の追跡調査を行った後、参加者の腎機能、糖代謝などを検査した。

その結果、プロポリス飲用グループの患者は、プラセボ飲用グループの患者に比べ、「腎臓の老廃物ろ過能力の減少が抑制できること」および「腎臓の機能低下により起こる尿酸値の上昇が抑制されること」が確認された。同社によると、「腎臓のろ過機能低下抑制」と「尿酸値の上昇抑制」の両方をヒト試験で確認した食品はないとのことで、今回の結果を「患者さんのQOL(生活の質)向上に貢献できる結果です」としている。