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仕事ではパソコン、家ではスマホ。電子機器が生活から切り離せない昨今、そんな生活をしている方も多いのではないでしょうか。

この連載では、忙殺され身体を酷使しがちなクリエイターが「健康的に創り"続ける"」ための知識を公開。敷居が高いイメージになってしまった「健康」を広く手の届くものにすべく活動されている鍼灸師・若林理砂さんが、忙しいクリエイターにもできる「健康への第一歩」につながるエピソードを語ります。第23回は、現代人が酷使している器官「目」のケアや、PC・スマホといった電子機器との付き合い方について語っていただきました。。

若林理砂
1976年生まれ。鍼灸師・アシル治療室院長。高校卒業後に、鍼灸免許を取得し、エステサロンの併設鍼灸院で、技術を磨く。早稲田大学第二文学部卒。2004年、アシル治療室開院。著書に「養生サバイバル」「安心のペットボトル温灸」など。好きな漫画/アニメは「進撃の巨人」「FSS」「おそ松さん」。一昔前は腐っていました。「どの宮崎アニメにも必ず出演している」顔立ちといわれています。夫はクーロンズ・ゲートの人。TwitterID:@asilliza ☆

現代人が一番酷使している器官は、おそらく「目」なのではないかと思います。

テレビの普及が”ファーストインパクト”だったとするなら、PCとスマートフォンの普及が”セカンドインパクト”でしょう。これにより、目を使う時間は飛躍的に伸び、壊滅的な被害を受けていると言っていいと思います。

そんな目の疲れと戦うため、汎用ヒト型決戦兵器が開発され……たりはしていません、残念ながら。その一方で、“セカンドインパクト”以降、ドラッグストアでは疲れ目向けの目薬が存在感を増しているようにも感じます。

気をつけなければいけないのは、目薬を点せば一気に目の疲労が吹き飛ぶわけではないという点。臨床などでお話を聞くと、勘違いなさっている方はかなり多くいらっしゃいます。これは「疲労があるから栄養ドリンクで回復!」という考え方と同じで、疲労を目薬でごまかしているだけ。結局のところ、しっかり目を休ませない限りは回復しません。

○長時間のPC作業には「メガネ」と「休息」

PC作業やスマートフォンの利用で問題になるのは、瞬きの回数が減ること。涙の分泌が減ってドライアイになり、目がごろごろ、しょぼしょぼするようになるのです。

特にコンタクトレンズをつけている方は要注意。長時間のPC作業時には使用を控え、メガネをかけるようにすると、目にかかる負担はかなり減らすことができます。

かくいう私も近視で、10 代の頃はコンタクトレンズを使っていました。ですが、臨床家になってから使用をやめました。なりたての頃はつけていたのですが、臨床中は患者さんの体表面やその他を凝視することが多くてドライアイが一気に加速、目の不快感がマックスに……。それ以来、ずっとメガネだけを使っています。

私が10代の乙女だった90年代は、メガネにあまりよいイメージがなかったように思います。マンガなどで「メガネをとったらかわいい」ってキャラも多かったじゃないですか。ですが、今はおしゃれなデザインのモノがたくさんありますし、メガネをかけた人が好き!と公言する人もいらっしゃいます。コンタクトレンズをお使いの方は、目の健康のために、その使用を再考なさってみてください。

○目の休息とツボによるケア

また、連続した作業時間を短くするのも大切です。1時間に1度は小休止を入れましょう。その際、図にある目の周りのツボを軽く刺激するのも効果的です。

軽く目をつぶり、赤い点を眼がしらから目尻、目尻から目の下と順番に刺激していきます。すべて場所は眼窩の縁です。押す時は骨に指をひっかけるようなつもりで行うとよいでしょう。これを3周ほど行い、ゆっくり瞬きを数回。それからしばらくの間、遠くを眺めて終了です。これによって目の周りの血流を改善し、疲労から回復しやすくします。また、このツボを押圧するのと同じ順番で、ペットボトル温灸してやってもよいでしょう。

同じく血流改善効果をもたらすものとしては、目の上に蒸しタオルを載せて行うホットパック。この方法では目に潤いを与えることできるため、ドライアイがひどい場合に行うと良い結果をもたらします。タオルを水で濡らして絞り、500Wの 電子レンジで30〜40秒温めるだけでOKです。いずれにせよ、疲労がたまったものは休ませなければ根本的な改善は望めません。

最後に、真っ暗な寝室で煌々と光るスマートフォンの画面を眺める行為、目の健康にとっては最悪です。眠る1時間以上前にはスマートフォンの使用を控えたほうが睡眠の質も上がります。

夜な夜なスマートフォンに手が伸びてしまう方は、せめて寝室で横になりつつスマートフォンを見る癖だけはやめましょう。目覚まし時計として使うにしても、セットしたらすぐ画面をオフにしてくださいね 。

(若林理砂)