中鉄国際集団と米国のエクスプレスウエスト(XpressWest)社が協力して米ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道を建設する計画は、8日にエクスプレスウエスト社が提携を打ち切ると発表した。中国側にとっては米国進出の夢が危うくなったことを意味するものだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中鉄国際集団と米国のエクスプレスウエスト(XpressWest)社が協力して米ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ高速鉄道を建設する計画は、8日にエクスプレスウエスト社が提携を打ち切ると発表した。中国側にとっては米国進出の夢が危うくなったことを意味するものだ。

 中国メディアの環球網は11日、中国高速鉄道の輸出プロジェクトがこうした障害にぶつかるのは予期すべきことであると主張している。

 中国高速鉄道の輸出プロジェクトは「もとより普通のビジネスではない」と記事は説明、「政治的、経済的、地縁的利益、また他国による攪乱などの要素が障害となることを免れることはできない」と指摘。それゆえに今回の件で「気落ちする必要も、また順調にいかないことで他者にうらみをぶつける必要もない」との見方を示した。

 それでも記事はエクスプレスウエスト社には1つの思惑があると説明、「提携終了を持ちだすことによって中国側に契約内容の修正を迫り、ビジネス上でより大きな利益を得ようとしている可能性が高い」と分析した。

 さらに記事は、「もし今回のプロジェクトの失敗が確定した場合、エクスプレスウエスト社は契約違反の賠償金を支払うことを抜きにしても、これまでに投入した費用をすべて無駄にすることになる」と説明、そしてこれは「利潤を追求する民間企業の考え方とは符合しない」と指摘。記事は「米国政府とエクスプレスウエスト社が影で話し合った」可能性に言及、米国政府が陰で糸を引いているという見方を示した。

 タイ、ベネズエラ、そして今回の米国でのプロジェクトはともに建設工事に入る前の段階で障害にぶつかる形となっている。中国側は中国高速鉄道の性能に対して大きな自信を抱いているが、それでもこうした挫折が起きるということは、記事が指摘しているとおり、政治的要素が絡んでいる可能性も否めないが、安全性をはじめとする性能に懸念があったという可能性も排除できないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)