お手軽なのに4つもの働き! 梅雨のジメジメに重曹を

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執筆:磯部 尚美(JAMHA認定ハーバルセラピスト)

梅雨の時期はジメジメして嫌なものですよね。
雑菌の繁殖を放っておくのは健康面でも気になりますし、気分もうつうつとしてきます。

そんなときに活躍するのが、消臭と吸湿をしてくれる「重曹」です。
最近は、スーパーや薬局、100円ショップなどでも売られていて、手軽に手に入ります。重曹が料理や清掃に使えるのは知っているけれど、実際に使ったことはないという方は、この機会に取り入れてみませんか。

ハーブの世界では、抗菌やカビ予防の働きのあるアロマオイルを加えて洗浄剤を作ったり、リラックス効果のあるアロマオイルと合わせて入浴剤を作ったり、重曹は活用の幅がとても広いものです。

ここでは、「重曹」がもつ4つの働きと、日常の暮らしへの取り入れ方について解説していきましょう。

重曹ってどんなもの?食用と掃除用は違うの?


重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことをいいます。
塩よりもやわらかく、なめらかな白い粒子の粉で、純度によって食用や清掃用などのグレードがあります。

掃除や洗浄剤として用いる場合は、薬局や100円ショップなどで販売されている重曹を、口や皮膚に直接触れるようなものに用いる場合には、食品売り場で売られている食用の重曹を購入するなど、使い分けましょう。

 重曹の4つの働き

1.洗浄剤として


重曹には、穏やかな研磨作用があります。鍋やフライパンの洗浄にそのままクレンザーとして使えるほか、鍋を焦げつかせたときは、水と重曹を入れて沸騰させ、冷めるまでおいてから洗うと、焦げを簡単に落とせます。

ガスレンジや換気扇にこびりついた油汚れなどは、いわゆる酸化した状態です。重曹は水に溶けると弱アルカリ性になり、酸化した汚れを中和して落としやすくしてくれます。

2.消臭剤・吸湿剤として


重曹は、雑菌が繁殖して放つ酸性の悪臭を中和して消臭してくれます。消臭と湿気対策の吸湿剤として、下駄箱や冷蔵庫などへ容器に入れて置いておくとよいでしょう。
また、気になる汗のにおいも中和するので、デオドラントパウダーとしても使うことができます。

3.入浴剤として


重曹は水の中のカルシウムやマグネシウムをキレートして、やわらかい水(軟水)をつくる性質があります。入浴の際に浴槽にとかし入れると、温泉のようななめらかなお湯に変わり、手軽に使える入浴剤としても重宝します。
重曹入浴剤のお風呂に入ると、体がよく温まって、お風呂上りもポカポカです。

4.膨張と発泡剤として


重曹は食品売り場でもみかけます。お菓子を膨らませる働きがあることは、よく知られているとおりですね。
酸と反応して発泡する重曹の特性を使って、バスボム(発泡入浴剤)や、直接触りたくない排水溝のお掃除の発泡剤などの材料としても用いることができます。

 重曹の働きと効果 :重曹は環境にも優しい


国内では、ほとんどの洗剤に人工的な界面活性剤を含む合成洗剤が用いられているのが現状です。
こうした化学物質は自然界では分解されにくいものです。自然界で分解できる重曹洗浄剤を使うことは、地球環境への配慮にもつながることでしょう。


<執筆者プロフィール>
磯部 尚美(いそべ・なおみ)
東京都生まれ。JAMHA認定ハーバルセラピスト。JATA認定ハーブティーソムリエ、ハーブセラピスト。日本園芸協会認定ハーブコーディネーター。植物療法を生活に取り入れ、その薬理作用を実感してハーブを学ぶ。現在三人の男児を育児中。美容や健康維持のためのハーブ療法について研究。優しく寄り添ってくれる植物との共生を感じながら「植物の癒しの力で美しく健康に」をコンセプトにしている。