5月の訪日外国人数は前年同月比15.3%増の189万4000人と5 月として過去最高を記録。このうち中国は、前年同月比31%増の50万7200人。5月として過去最高を記録し、国別で断トツの1位だった。資料写真。

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2016年6月15日、日本政府観光局が発表した5月の訪日外国人数は前年同月比15.3%増の189 万4000人と5月として過去最高を記録した。これまでの過去最高だった15年5月の164万2000人を大幅に上回った。

このうち中国は、前年同月比31%増の50万7200人。5月として過去最高を記録し、国別で断トツの1位だった。春の旅行シーズンだった4月に続いて50万人を上回り、中国人の訪日ブームは一向に衰えていない。昨年のピーク時を上回るクルーズ需要があったほか、航空座席供給量の拡大や個人旅行需要の増加が寄与した。

国・地域別では、1位の中国に次ぐ2位は台湾で、10%増の37万5500人。韓国は30万2100人と、4%減少した。熊本地震の影響で韓国から九州地方への観光客が減ったことが響いた。

一方で、百貨店での訪日外国人客による免税売上高が落ち込んでいる。日本百貨店協会がまとめた4月の免税売上高は前年同月比約1割減と、3年3カ月ぶりに前年を下回った。さらに5月には、三越伊勢丹ホールディングスが同2割減、大丸松坂屋百貨店が同3割減となった。中国の関税引き上げや円の対ドルレート上昇のほか、訪日客の消費傾向が家電製品から化粧品・日用品などの消費財にシフトしていることも要因とみられる。(八牧浩行)